INTERVIEW

DaizyStripper

取材/文:なるまゆか   公開日:2013.08.14

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―― その衝撃の文化祭(笑)以降はバンドマンとして交流が始まって、お二人が一緒にバンドを始めたのはいつ頃なんですか?

風弥:俺が高3の頃にヴィジュアル系のバンドをやりたいと思ってメンバーを探してたんですよ。でも同じ高校にヴィジュアル系を好きなやつがそんなにいなくて、とりあえずまゆがいたから一緒に組むことになって、でもギターとドラムしかいないから、文化祭に来てたメンバーに「誰かいないかな?」って声かけて探してたんです。そしたら「一緒にやりましょうよ」って言ってきたベーシストがいて、彼がヴォーカルを連れてきて一緒にやり始めたんだけど、そのベーシストの子がすごいヤンキーだったんですよ(笑)。だから俺的には「あっちのきれいな子のがいいな」ってReiを思い出してて。それでこっそりReiに声かけてやんわりとメンバーチェンジ(笑)。やっぱりヴィジュアル系は見た目も大事。ヤンキーはダメ(笑)。

―― アハハ(笑)。

Rei:風弥にそうやって声をかけられたのが高3の終わり。それぞれ進路が決まって、っていう時期だったんですね。バンドで食べていくのは難しいってわかっていたけど、それでも、バンド、音楽っていうものが自分の中で他の道に踏み切れずに心残りになっていたんですよね。それで一緒にバンドを始めて、高校を卒業して俺は介護の専門学校に進んで、そこでもやっぱり音楽の魅力に気付かされたんです。音楽は心のリハビリテーションだって、誰かの心の支えになるような音楽をやりたい、自分の音楽で色々なことを伝えていきたいなってより強く思うようになって。

―― 風弥さんは最初から音楽一本?

風弥:音楽の道しか考えてなかったですね。俺は音大に進んだんですけどそれもバンドをやるためだったんです。作曲家になるとかアレンジャーになるっていうつもりは一切なくて、バンドを組んでプロになりたいって思ってました。Reiもそうだけど、他のメンバーは音楽とは関係ない大学とか専門学校に行ってたから行こうと思えば他の道に行ける状況だったんです。だからいつどこで音楽への気持ちが途絶えちゃうかわからなくて不安で仕方なくて。それを食い止めるのに必死でしたね。俺は音楽、バンドしか考えてなかったから。

―― 風弥さんはドラマーですけど、ドラム以外にも色々な楽器ができますよね。何故ドラムだったんですか?

風弥:俺、楽器にこだわりってないんですよ。Reiがいなかったらベース弾いてると思うし、Reiがいたから「じゃあ俺はドラムでいいや」って思ってドラムにしただけなんです。

―― そう思わせるくらいの魅力がReiさんにあったということですか?

風弥:顔とキャラクターのバランスってヴィジュアル系では大事な要素で、俺の中にあった「ベーシストはこう」っていうイメージにReiがバッチリ当てはまったんですよね。俺、ホントに自分のパートはどこでもよかったんです。もし自分のイメージに嵌るドラマーがいたらギターでもよかったし、とにかくバンドでステージに立ちたかった。

―― なるほど。それからお二人はリズム隊としてずっと一緒にバンドをやってきて、もう随分長いですよね。

風弥:リズム隊っていう括りになると、俺はReiとしかちゃんとしたバンドはやってないですからね。楽器を始めた頃から一緒にやってるから、一緒に成長してきたって感じですね。俺ら、話し合ったりすることがほとんどないんですよ。お互いにわかってるから言葉にする必要がなくて。

Rei:「こうしたほうがいいよ」とかそういう会話って全然ないよね。

風弥:うん。だから外から見ると絡んでないように見えるみたいで、「絡まないよね」ってよく言われるんですよ。全然そんな意識はなくて、自然なんですけどね。

―― 確かに外から見てるとデイジーのリズム隊は「クール」とか「ドライ」っていうイメージがありますね。

Rei:やっぱりそうなんだ。

風弥:そんなつもりは全くないんだけどね。だからそうやって周りから言われて気付いたことで。

Rei:風弥は安心感があるのかな。言葉にしなくても自分のことをわかってくれてるっていう。

風弥:楽器のバランスもそうだけど、性格のバランスもリズム隊は大事で、両方が出しゃばっちゃったらダメだし、両方が引っ込み思案でもダメだし、そういうバランスが俺らはすごく取れてる。地味なリズム隊にもなりたくないし、うるさすぎるリズム隊にもなりたくない。そのバランスを俺もReiもすごく見てる。俺が前に出るならReiが支えてくれるし、その逆もあるし。

―― 言葉にすることなくそのバランスが取れてる。

風弥:そう。

Rei:「ここで前に出たいんだろうな」っていうのは言われなくてもわかる。こないだスタジオで久しぶりにドラムとベースだけでセッションしたらすごい楽しくて。そんなふうに「楽しい」って思えるドラマーって風弥だけなんですよ。

風弥:デイジーのレコーディングって各自家で録ってデータでやりとりをしてるんですけど、俺がReiにオーダーを出すことってないんですよね。

Rei:おまかせで作って録って、「ここ削ろうか」っていうことはあるけど、基本的には「いいね」で完結する。

風弥:リズム隊はすごく連携が取れてるからレコーディングでもやっぱり言葉っていらないんですよ。ここまで連携の取れてるリズム隊ってなかなかいないと思いますね。

―― 長い間一緒にやって培ったものですね。

風弥:そうですね。

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