INTERVIEW

Chanty

取材/文:なるまゆか   公開日:2013.08.27

ヴィジュアルシーンにまた新たなバンドが生まれた。バンド名はChanty(シャンティー)。
彼らが作り上げた1stシングル「終わりの始まり」は唯一無二の声と楽器そのものの音を最重視した洗練されたバンドサウンド。結成したてのバンドとは思えないほどにハイクオリティな楽曲に思わずため息が出た。…また素晴らしいバンドと出会ってしまった。
バンドは永遠ではない。いつかは終わりが来るもの。それを経験した5人だからこそ始めることの意義を十分に心得ている。彼らが奏でる5人の現在。絶対に手に取って欲しい秀作だ。

INTERVIEW > Chanty  (1/4)

伝えたい強い想い

―― まずはこの5人が集まった経緯から聞かせてください。

:俺が中心になってメンバーを集めたんですけど、メンバーを探しているとき僕の中で“アグレッシヴなベーシスト”っていう絶対条件があって、その条件に当てはまる人を考えたときに対バンで一緒になってた野中くんを思い出したんです。ただそのとき連絡先を知らなかったので人づてに紹介してもらって飲みに行ったんです。

野中拓:でもその場で「よし!バンドやろう!」とはならなかったよね。

:そう。「なんかおもしろいことしようね」くらいでヌルッと終わった(笑)。

―― ヌルッと(笑)。

:そのあとに「とりあえず一緒に音出してみようか」っていう話になってセッションをやろうって話になって千歳くんに会って。

千歳:僕より先にshia.くんじゃない?

:あれ、そうだっけ?もう順番わからなくなってるな(笑)。

野中拓:セッションやるときに芥さんが「いいギターがいるんだよ」ってshia.くんを俺に紹介してくれたから、俺より先にshia.くんだと思う。

:そうだ。shia.くんと共通の知人がいてライヴハウスでshia.くんが話しかけてくれたのが最初だ。なんかね、そのときのshia.くんはすごく尖っていて、「俺は周りに媚びないでやりたいことをやりたいようにやるんです」って、初対面なのに言われて(笑)。

shia.:俺、そんな感じでしたっけ?(笑)

:うん。shia.くんが熱すぎて、あまりに自分と温度が違ったから最初はちょっと引いた(笑)。でもその熱い印象があったから一緒にやってみたいって思ったんだろうな。それで野中くんとshia.くんと一緒にセッションをやることになって、「もう一人ギターほしいね」って千歳くんを誘ったんだ。千歳くんは何年か前に対バンで一緒になってて。

野中拓:この3人(芥、千歳、野中)は対バン被ること多かったよね。

:そうそう。でもその当時は千歳くんから暗いオーラを感じていて(笑)、「あまり声かけちゃダメかな」って躊躇してたから特に仲が良かったわけではなくて。でもそのセッションバンドのドラムの子が「千歳くんどうかな?」って言ってきて、「お、そうきたか」と。それで飲みに行ったら…バカだった(笑)。

千歳:だいぶバカだったね(笑)。

:想像と違ってだいぶ緩くておもしろかったんですよ。それでセッションをやってみたらすごく感動したんだよね。

野中拓:そう。音を合わせてみたときの感覚がすごく良くて気持ちよかった。4人全員、同じように思ってたから、じゃあ一緒にやってみようかって。

:ヌルッとそんな空気になって(笑)。でもドラムがいない、さあどうする、と。

野中拓:みんなヌルッとしてたから進みが遅くて(笑)。

千歳:「最悪ドラムなしでもいいよね」とは言ってたね。

成人:ふーん。

:「ふーん」って(笑)。

成人:だって俺はそこの経緯は全然知らないもん(笑)。

野中拓:「サポート入れて4人でもいいね」とは言ってたけど、「そういえばいたな」って成人くんを思い出したんです。

成人:余り物見つけました、みたいな(笑)。

野中拓:アハハ(笑)。5人で音を合わせてみたら、技術的にも性格的にも合うなって思ったし、先を見ていける5人だなって思えたんです。それに成人くんは何よりこのメンバーの中で一番しっかりしてる。このバンドにはしっかりしてる人が必要だと。

―― 4人がヌルッとしてるからね(笑)。

野中拓:そう(笑)。

:この5人は気遣わなくていいから年齢関係なくフラットでいられる。そこがいいんですよ。

成人:ヌルッとしてるのがいいんだと思います。俺らのキーワードだね、「ヌルッと」(笑)。

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