INTERVIEW

DIAURA

取材/文:なるまゆか   公開日:2013.12.02

DIAURAの2ndフルアルバム『FOCUS』が12月4日にリリースとなる。
裏と表、絶望と希望。相反する光と影はどちらがなくても存在しない。一つの物事に共存する二極のとらえかたは人それぞれで、他人には自分が見ているものとは違うものが見えているのかもしれない。自分が思っている常識の裏側にはまた違った何かがあるかもしれない。それぞれの焦点=『FOCUS』。このアルバムを聴いて何を感じるかは人それぞれ。ただ、聴かずして終わるのはこの上なくもったいない。

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それぞれの焦点

―― ついに2ndフルアルバム、できましたね。

yo-ka:今回は覆しますよ。

―― 覆しますか。

yo-ka:傑作、自信作、それじゃ言葉が足りないくらい、本当にすごい作品ができました。

―― 2枚目ということで確実に1枚目のときとは違う手ごたえを感じられたのではないかなと思うのですが。

佳衣:そうですね。『GENESIS』はもちろん良いアルバムなんですけど「もっとこうできたな」っていう部分がたくさんあるんです。今だからこそ粗が目立つというか。でもそれって色々な経験を経て、すごく客観的に自分を見られるようになったからなんですよね。そこを踏まえて『FOCUS』では『GENESIS』で表現できなかったことをやろうと思って取り組みました。

翔也:前回フルアルバムを出したのは1年9ヶ月前で、今聴くと「青いな、若いな」って思うんです。でもそれがあの頃の全力で、『FOCUS』も2年後くらいに聴いたらきっと同じことを思うんだろうけど、そうやって作品を作りながら成長していく、成長できなかったらバンドなんてやる意味ないし、作品なんて作る意味ないですからね。今回もちゃんと成長を見せられたと思います。

yo-ka:『GENESIS』のときは初めてのフルアルバムで、「アルバムを作るんだ」っていう思いが大きすぎた気がするんです。気持ちばっかり大きくて表現やテクニックが追い付いていなくて、「もっと違うアプローチができたのに」って思うことがたくさんあって。前作は「こういう曲が欲しい」っていう曲を集めて並べて1枚のアルバムにするっていう意識だったんですけど、今回は「『FOCUS』という作品を作る」という考え方だったんです。アルバムのテーマ、コンセプトをしっかり決めて全員で共有する。それがアルバム制作のスタートでした。

―― 今作のテーマ、コンセプトは?

yo-ka:1つの事柄としてとらえればそれまでだけど、その事柄には表があって、裏があって、見る人によっては多くの人が裏ととらえているものが表になる場合もある。色々な人がいて、1つのものでも色々な見方ができる。物事に存在する表と裏。自分の見えているものがすべてじゃないんだ、今ある常識を疑え。そんなメッセージをこのアルバムでリスナーに投げかけたかったんです。それと、万華鏡のような色々な見方ができる作品が作りたかったんですよね。どんな人でも、どの角度からでも様々なとらえ方ができる作品にしたくて。

―― なるほど。

yo-ka:それぞれの焦点があると思うんですよ。焦点って要は価値観で、DIAURAのこの4人でさえ全然違う価値観だし、みんな人それぞれ違う価値観を持ってる。だからこの作品で自分が日々考えている疑問や生きていく上でのリスク、そういうものを言葉にして表現していったけど、きっと聴いても何も感じない人もいると思うし、いて当然なんです。でも誰かにとってはすごく響いたり、考えるきっかけになったり、何かのヒントになるかもしれない。アルバムの中で俺の行き着いた1つの答えや結果を提示しているけど、解釈はそれぞれで自由にしてほしいって思うんです。1曲1曲は脈絡のない繋がりに思えるかもしれないけど、紐解いていくと実は1本で繋がっていく、そういう作品になっています。

―― 翔也さんはこのコンセプトを伝えられたときどのような印象でしたか?

翔也:yo-kaから今作のコンセプトを聞いたとき、「表と裏がある」っていう話が自分の中で一番引っかかったんです。俺は元々疑い深い性格だけど、あまり疑いすぎると人間不信になっちゃうじゃないですか(笑)。でもyo-kaの話を聞いて疑いの目を持つことの意味を感じたんです。それと逆に自分が信じているものはちゃんと信じようっていう気持ちも強く、明確になりました。

―― 達也さんは人生初のフルアルバム制作だったそうですが。

達也:初めてのフルアルバムでボリュームもあったんですけど、1曲1曲がしっかりしていてメッセージが詰まっていたので、自分のなかで「こうしたい」っていうイメージが明確で作りやすかったです。普段使わないフレーズ、リズムを取り入れていこうと思って、「TABOO」、「The Redemption」はそれがわかりやすく反映されてる曲ですね。裏を大事にしたいって思ったのもあって、ハイハットで構成しながら足だけ裏のリズムを刻むとか、細かいところに挑戦できたアルバムです。

―― 「The Redemption」では作曲もされましたね。

達也:はい。「The Redemption」はDIAURAに加入したときからDIAURAでこういう曲をやりたいなって思い描いていた曲なんです。サポートで叩いていたときからDIAURAはかっこよくて大好きなバンドだったから、このバンドでやったらかっこいいだろうなって自分の中ですごくイメージがあったんです。このアルバムはみんなで曲を持ち寄ろうっていうことで初めて選曲会的なことをやったので、「ここだ!」と思って持っていきました。

―― 今回は選曲会があったんですね。

yo-ka:初の試みでしたね。今までは佳衣ちゃんがメインで作って俺がその隙間を埋めるっていう感じだったけど、今回は根本から変えていこう、と。

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