INTERVIEW

DOG inTheパラレルワールドオーケストラ

取材/文:なるまゆか   公開日:2014.01.10

1月1日にめでたく結成5周年を迎えたDOG inTheパラレルワールドオーケストラ。アニバーサリーを記念してリリースされたベストアルバム『DOG inTheBEST』はまさにベストもベスト。【初回盤A】にはメンバーが作るバラエティや結成時からのレア映像がこれでもかと詰め込まれたDVDが、そ して【初回盤B】には「-DOG inThe裏BEST-」なるDOGのアザーサイドベストが付属。ディスクに収録できるだけ詰め込まれたベストアルバム。これを聴けばDOGのことが丸わかりの豪華な1枚だ。

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5年分のベストラインナップ

―― 結成5周年おめでとうございます。はじめに5周年を記念してこの5年間を振り返ってもらいたいと思っています。まずは4人でスタートしたDOGですが、最初思い描いていたバンドビジョンはどういうものでしたか?

:とにかく楽しめる場所にしたいと思ってました。「やらされている」「やらなきゃいけない」そういうものを排除して、自分たちのやりたいことを自由にやれるバンドにしたかったんです。メンバー4人とも変わり者で、普通に社会にいたら浮いてしまう人たちの集まりなんですよ(笑)。

メイ:俺はそんなことないよ(笑)。

ミズキ:俺も社会適応能力高いけどな。

:嘘つけ!この中にいるからそういうこと言えるんでしょ(笑)。

―― アハハ(笑)。

:要は個性豊かな人間の集まりで、お互いの個性を出していけば自然にそれがDOGらしさになると思ったから、振り幅の大きい活動をしよう、NGなしでどんどんやっていこうと。

ミズキ:そのときにやりたいと思ったことを素直にやる、おもしろいと思ったものを全力でやるっていうスタンスで5年間やってきました。俺もこのメンバーで楽しくバンドをやって、楽しんだ上で数字的な結果も出せるバンドになりたいと思っていて、でも自分たちのやりたいことが最初から明確にあったわけじゃないんですよ。最初から「これ!」って決めて活動することも選択肢にはあったけど、それって自分たちの可能性を消してしまう危険性もある気がして。だから決まりごとは、この4人で活動する、それだけだったんです。

―― この4人ならおもしろいことができるっていう自信があった?

ミズキ:根拠なんて何もないけど、大丈夫っていう自信がありました。俺は春くんに惹かれて、この人と一緒にバンドやりたいって思ってこのバンドを始めたのでその気持ちを大事にしましたね。

―― なるほど。準々さんはどのようなビジョンを思い描いてましたか?

準々:俺がバンドをやりたいと思ったのも春くんがいたからで、とにかく春くんとバンドがやりたかったんです。俺、春くんはおもしろい人だと思ってすごく興味があったから、春くんがやりたいことなら間違いないと思ったんですよ。春くんが付けた“パラレルワールドオーケストラ”ってバンド名も言葉だけだとよくわかんないじゃないですか。つまりはそういうことで、よくわからない不思議な世界が“パラレルワールドオーケストラ”なんです。そんな世界を作り上げていくことが僕たちのバンド感なんです。

メイ:メンバーそれぞれ趣味嗜好も違って音楽のルーツもバラバラで、それがうまく混ざって融合して化学反応を起こしたら“パラレルワールドオーケストラ”になるんじゃないかなって思ってるんです。俺らは正統派っていう言葉が似合わないバンドだと思いますね。かっこつけすぎない、あくまでも自然に個性を出して、それが無茶苦茶でおもしろい。そういうバンド。あと、一番にあったのはメチャクチャにやるっていうことでした。あくまで感覚的な話ですけど、ステージに登場して速攻楽器叩きつけて壊しちゃうとか。あくまで例えです(笑)。

:ほら、やっぱりおかしなやつでしょ?(笑)

―― アハハ(笑)。DOGは個々の個性を活かしてあえてバラバラに見せていましたよね。

:衣装も自由で俺はこれ着たい、俺はあれ着たいっていうそれぞれの希望を全部受け入れてやってたんですよ。DOGは曲でも何に対しても自分が提示したアイディアをダメって言わせない、言われたら負けっていう暗黙の了解みたいなものがあって、そういう意識でみんないるからそれぞれの考えというか、それをやる意味みたいなものがちゃんとわかるんです。

ミズキ:メンバーから支持されないことは提示しない。胸張って他のメンバーに言えるもの、自分の中で自信の持てるものを突き詰めていく。そういうやりかただったよね。

メイ:メチャクチャやってるけど、管理統制は取れている、それがDOG。

―― そこにあるのは尊敬の気持ちのように思いますが。

メイ:尊敬っていうと少し大袈裟かもしれないけど、お互いがお互いの意見や思考を尊重しようっていう思いはありました。

―― 結成から2年半が経って緩菜さんが加入しました。ドラムを正式に迎えようと思ったのはいつ頃からだったんですか?

:最初からです。ただ入ってきてくれる人がいなかった……(遠い目)。

メイ:今日ちょっとマイナス発言多くない?(笑)。

―― (笑)。最初から5人バンドがやりたかったということですね。

:そうですね。特に準々が言ってました。

準々:やっぱりサポートだといつまでやってもらえるんだろうっていう不安が常にあったんで、ちゃんとメンバーとしてドラムを入れたかったんです。決まりではないけど、ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムは生の音でやるのがバンドだと思うから、そこは揃っていたいなと。

―― 緩菜さんは加入前DOGに対してどういう印象を持っていましたか?

緩菜:楽しそうなバンドだなと思ってました。カラフルで明るくてわちゃわちゃしてるイメージ。楽しく好きなことをやるっていうのは中に入ってみてさらに実感しましたね。

―― 5人で初めて音を出したときのことってどうでしたか?

:全く違和感がなくて、ちゃんと曲も覚えてきてくれたし、すぐにバッチリ決まって。

緩菜:初めてのスタジオのときに「もう明日ライヴでも大丈夫だね」って言ってたくらい(笑)。

:言ってたね。「余裕で行ける」って(笑)。音がカチッと合うって感覚的なことだから上手く説明はできないけど、うまくはまるようにきっと緩菜は事前に準備をしてきてくれてたんですね。俺たちは俺たちで緩菜が入るスペースをちゃんと作っていて。その結果だったんじゃないかな。もちろん無意識ですけど。

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