INTERVIEW

葵-168-

取材/文:なるまゆか   公開日:2014.01.17

2012年に始動したソロプロジェクト『168 –one sixty eight-』を昨年より『葵-168-』と進化させ、世界を視野に入れた活動を展開している葵がV-SHELF初登場。
後藤次利氏作曲の新曲、「必要惡」は一度聴いたら離れない強烈なメロディとそれに負けない濃厚な歌詞が印象的な楽曲。
新曲のことはもちろん、歌を始めたきっかけやこれからの目標など、じっくりと話を訊いた。

INTERVIEW > 葵-168-  (1/3)

「自分でも知らない自分を教えてもらったのが音楽なんです」

―― 葵さんが歌を始めたきっかけから教えていただけますか?

きっかけは高校生のときですね。高校時代僕はずっとサッカー選手になりたくて音楽にはほとんど興味がなかったんですけど、親友がバンドをやっていたんです。でもその親友が交通事故で亡くなってしまって。彼が亡くなったときすでに彼のバンドのライヴが決まっていて、代わりを探さなきゃいけないということになって、そのときに僕に声がかかったんです。それが僕の初ステージで。

―― それから音楽活動がスタートしたんですか?

いえ、すぐに音楽を志したわけではなくて、高校卒業してすぐアメリカに行ってアメリカで鉄板料理のシェフをしたり、帰ってきて運送会社で働いたり、広告関係の仕事したり、22歳くらいまでは色々な仕事をしましたね。

―― バンドを始めたのは?

バンドは、働きながら趣味の範囲で始めたんです。でもだんだんバンド活動が忙しくなって本業になってきてしまって。それで仕事をやめてバンドに専念するようになりました。たぶん高校生のときのあの初ステージが忘れられなかったんじゃないかな。色々な仕事をしてみたけど、あのときの感覚が残っていて。きっとあのときに音楽の楽しさを知ったんですよ。

―― 葵さんにとって音楽はどういう存在ですか?

僕はどちらかというと引っ込み思案で表に立ちたがるタイプではなくて、文化祭でも裏方、集合写真も端っこ、そういうタイプなんです。今でも目立ちたがり屋じゃないし、そういう部分は昔から変わってないけど、ステージに立つとスイッチが入るんですよ。こういう性格だからあまり自分が思ってることを人に言わないタイプだったけど、音楽を始めて音楽は自分の気持ちを伝えられるツールだと思えたんです。自分の気持ちを歌詞にして歌うって素敵だなって思えて、自分でも知らない自分を教えてもらったのが音楽ですね。大事なものに出会えました。

―― ステージに立つようになって自分が変われたと。

うん。思いますね。ライヴ前の気合い入れってあるじゃないですか。僕あれが苦手で。やってもスイッチが入らないんですよ。でもいざステージに出ると自然にオンになる。このオンにする作業を意識的にできたらいいなって思うんですけどね。なかなか難しくて。ステージは僕にとって伝えたいことを伝えられて笑顔になれる場所なんです。ステージに立っている自分は理想の自分ですね。

―― 葵さんは元々音楽に興味がなかったということですが、ヴィジュアル系への興味はどういうところから?

僕、洋楽も聴かないし、実はバンドサウンドもあまり聴かなくて、J-POPや歌謡曲が好きなんです。テレビから流れてくるJ-POPをメインに聴いていて、90年代のドラマ主題歌とかよく聴いてましたね。ヴィジュアル系は、昔って今よりもヴィジュアル系のバンドがたくさんテレビに出ていたじゃないですか。そういうところから知ってLUNA SEAやMALICE MIZERが好きでしたね。MALICE MIZERは特にですけど、ただ単にきれいに見せるためだけじゃなくて自分たちの表現としてああいうメイクをして、衣装を身につけて、セットも作って。そういう姿勢がすごいなと思ったんです。パフォーマンスや魅せ方がかっこいいなって。

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