INTERVIEW

カメレオ

取材/文:なるまゆか   公開日:2014.12.25

年明けに結成3周年を迎えるカメレオが、初のベルトアルバムをリリースする。「5 BEST」と名付けられた本作は、ベストアルバムといってもただのベストアルバムではない。カメレオの特徴の1つである5人ヴォーカルの楽曲を集めたベスト盤。「僕達、バンドだけど5人全員で歌って踊ります」のコピー通り、バンドなのに全員で歌い、踊る。何でもアリで、とことん楽しさとオリジナリティを追求してきたカメレオらしい作品になっている。

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「歌って踊る、カメレオの集大成」

―― 2014年のカメレオは2枚のシングル(「♪ラララ♪ / 時給¥850」、「お化け」)とアルバム『ハイカラ』のリリースがあって、「♪ラララ♪ / 時給¥850」では初のオリコンTOP10入りも果たしました。振り返ってみてどんな1年でしたか?

HIKARU.:色々ありましたね、この1年。自分の中で大きかったのはやっぱり全国ツアーかな。22箇所23公演、主要都市以外の各都市を回ることができて、初めてワンマンをする土地がたくさんあったんです。ソールドアウトした場所もあったし、してなくてもそれに近い状態で、遠いところで待っていてくれた人がたくさんいたことが実感できたツアーでした。

Takeshi:オフィシャルサイトにもチケット消化率を出していたんですけど、自分たちでも意外な場所でガンガン消化率が上がっていてビックリしたよね。

HIKARU.:そう。そんなにお客さんが入らないだろうなという予想が覆された場所が多くて驚きました。コンスタントに行くことは難しいけれど、「また絶対にここでライヴをしたいな」とファンの子が思わせてくれて。行ってみて初めてわかる事も多かったので、ツアーをやってよかったなと思いました。

Takeshi:今年は今までバンドをやってきたなかで一番充実した1年だったと思います。オリコンTOP10入りしたのも、全国ツアーができたのも、たくさんのファン、スタッフに支えてもらったお陰で、本当に充実した1年が過ごせました。人生の半分くらいバンドをやってきて、これだけ大きな規模で活動できたのは今年が初めてなんですよね。ワンマンなんて年に1回2回できればいいくらいの規模だったから、全国ツアーをやってそのファイナルもZepp DiverCityで、。Zepp DiverCityでワンマンなんて、有名バンドの仲間入りができた気分じゃないですか(笑)。おっさんたちのがけっぷちバンドなんで、そんな俺たちを支えてくれるみんなに感謝の気持ちでいっぱいです。

Takashi:今ってライヴ映像でもMVでもネットで何でも見れちゃうじゃないですか。でもやっぱり生で直接見ること、見てもらうことって大事だなと、全国ツアーで実際に回ってみて実感しました。あと、2014年で大きかったのはダンスを始めたことですね。今回のベストアルバムにも通ずるんですけど、ダンスという新たな武器を手に入れました。

―― 「時給¥850」から踊り出しましたもんね。

Takashi:これを読んでくれている人に言っておきたいんですけど、何か始めたいと思ってる人は今すぐ始めたほうがいい。スタートが遅いとできなくなることもあるんで(笑)。

―― ダンスはキツかった?(笑)

Takashi:やっぱり何事もスタートが早い方が飲み込みが良いっていうのがわかりました(笑)。もっと定期的にレッスンとかすれば違うのかもしれないけど、スケジュールが詰まっていてなかなか難しくて。さっき“武器”って言いましたけど、あくまでバンドという基盤があっての武器ですからね。ダンス単体で見たら全然武器ではないです(笑)。今後の成長に期待していてください。

Daisuke:ダンスもそうだし、昨年末に5人それぞれのソロ作品を収録した「5/5」をリリースしたことも大きかったなと思うんです。今年の初めにやった日本青年館でのライヴのときに各々ソロコーナーがあって1人でセンターに立って歌うっていう経験をしたんですけど、ヴォーカルってすごいですね。ヴォーカルの大変さを身を持って経験して、もっとHIKARU.を立てようと思うようになったんです。HIKARU.のためにギターの底上げに徹した1年になりましたね。それまでは、ライヴのときは「俺を見ろ!」って前に出るタイプだったんですけど、少し下がってヴォーカルを立てるように意識が変わって。

HIKARU.:…って言うんですけど、俺は上手ギターは前に出ていいと思うんです。

―― ですって、Daisukeさん。

Daisuke:ホント?じゃあやっぱり前に出ようかな。

Takashi:簡単にブレるな(笑)。

Daisuke:でも、少し引くことで新たに見えるものもあったし、今年の全国ツアーで得たものもたくさんあるし、2015年はそれを突き詰める1年にしたいと思っています。

―― Kouichiさんはいかがでしょう。

Kouichi:5月くらいに、自分のなかでバンドを見直すタイミングがあったんですね。これまでの作品を改めて客観的に見直して、「これはマズイな」、と思うこともあって。過去を否定するわけでは全然ないですよ。ただ、これからより良いものを作っていくためにもっとこうしたほうがいいなとか。基本的に俺はいつも客観的にカメレオを見る立場にいるんですけど、より客観的にカメレオを見れたし、これからどう変わっていくべきか、進化すべきか、そういうものが見えた1年だったなと思います。

―― バンドの在り方だったり。

Kouichi:在り方もそうだし、あとは曲ですね。この曲が果たして10年後も演奏していられるかとか、やっぱり何年後もいい曲で残っていてほしいから、そのためには書き手の意識を変えていかないといけない部分もあるな、と。今年見えてきたものがしっかり来年に反映できたらいいなと思ってます。

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