INTERVIEW

DaizyStripper

取材/文:なるまゆか   公開日:2015.01.21

昨年11月に開催されたツアー、"Winter Box Disorder"から、まゆ(Gt.)がバンドに復帰し、5人でのリスタートを切ったDaizyStripperがニューシングル「ARREST」を1月21日にリリースする。復活シングルとなる今作は、攻撃的な楽曲でありながら、4人の時間を経て5人に戻った素直な気持ちが綴られた歌詞がリスナーの涙を誘う。
復活を果たした今の気持ちと「ARREST」に込めた想いを5人に訊いた。

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「完成した五角形」

―― まずは、まゆさん、おかえりなさい。

まゆ:ただいま!無事に戻ってきました。

―― 戻ってきて、今の気持ちは?

まゆ:今は、ただただ5人で音を出すのが楽しくて仕方ないですね。去年の11月から回ったツアー、”Winter Box Disorder”も本当に楽しくて、楽しいからこそ、一本一本、前に進めている実感がありますね。俺たちが楽しんでいるのは、きっと見てくれているみんなに伝わっていると思うし、すごく幸せなツアーでした。

―― DaizyStripperを離れてみて感じたことはどういうことでしたか?

まゆ:バンドをできていることのありがたみをすごく感じたし、その反面、バンドだったからこそ手の届かない部分があることに気付きました。DaizyStripperのギタリストである自分と、バンド関係なくギタリストである自分がいて、バンドを守っているのか、バンドに守られているのか。良い部分、悪い部分、どちらもあるんですけど、バンドに守られることは悪いことではないですよ、でも守られてばかりだと、バンドありきでしか存在できないギタリストになってしまう気がして。俺は、DaizyStripperのギタリストとしてだけでなく、バンドを離れても1人のギタリストとして成立していたいって離れてみて思ったんです。そうなれたうえでDaizyStripperに入ったらもっともっとDaizyStripperがかっこよくなれる。そういうことを強く思った活動休止期間でした。

―― 休止期間は1人で戦ってきたわけですね。

まゆ:そうですね。1人で戦って戻ってきて、4人の音に自分の音が融合したときは本当に気持ちよかったです。

―― なおさんもこの1年は1人でDaizyStripperのギターを背負ってきましたね。

なお:1人になって自分のパートじゃなかった部分や普段弾かないようなフレーズを弾いたりして、今まで自分になかったものを吸収することもできたし、逆に自分の持ち味や魅力もわかって。4人になったからってマイナスになるのは絶対にイヤだったし、そうならないように、演奏もしっかりしなきゃいけないし、水も被らなきゃいけないし(笑)。

Rei:義務的だな(笑)。やっぱり 4人になったからって小さくなっちゃいけないし、どうやって5人のときと同じように、むしろそれ以上に見せて行こうか、「TRAGUS TOUR」はそういうことをずっと考えながら回ったツアーだったんですけど、まゆはDaizyStripperの外に出ることで、俺たちはDaizyStripperで在り続けることで強くなったと思うんです。

なお:4人のDaizyStripperとしてしっかり見せていかなきゃいけないという気持ちが強くて、それぞれの力で乗り越えていかなきゃいけないことがあったせいか、どうしてもピリピリした雰囲気だったんですけど、戻ってきたことで潤滑剤みたいになってくれてうまく回るようになったんです。風通しが良くなった、新しい風が吹いてきた、そういう感じで。性格的に温かくて柔らかいから、バンドの空気もすごく温かくなって。オンリーワンな存在であることに離れてみて改めて気付けました。

Rei:4人のときは、「誰にも負けない、強くなろう」っていう気持ちが強くてとにかく熱くなっていたけど、まゆが帰ってきたことで、尖ってた気持ちが和らいだんですよね。妖怪のかまいたちっているじゃないですか。あれって、一匹が転ばせて、二匹目が切りつけて、三匹目が血止めの薬を塗るんです。例えるとこういうことなのかなって思うんです。まゆは薬を塗る役目なのかなって。4人から5人に戻って、制作でもミーティングでも1人増えるとそのぶん違う意見が出てきたり、新しい見方があったり、面倒臭いなって思うこともあるけど、そういうところもバンドのおもしろさなんだと思えて、バンドをやることが今はすごく楽しいです。

―― まゆさんが戻ってきて温かな空気になったんですね。

風弥: 2013年までの6年間のDaizyStripperの雰囲気、わいわいした楽しい雰囲気と比べると、2014年の4人でのDaizyStripperは緊張感のあるピリッとした雰囲気になって、ライヴだけじゃなくてリハーサルでもミーティングでもピリピリしていたんです。そこにまゆが帰ってきて、でも2013年までの空気に戻るのではなく、ピリッとしたところにまゆが融合して、情熱的な部分とほっこりする柔らかい部分の両方を持ち合わせてるバンドになったんですよね。ライヴにもその空気が反映されていて、これがDaizyStripperだって自信を持って言えるようになりました。

―― 夕霧さんはいかがですか?

夕霧:2014年は色々なことがあって、心が忙しかった。正直、『TRAGUS』の歌詞を書いていた頃はすごく病んでいて…。結果として『TRAGUS』という作品に繋がったのでそういう経験も意味のあるものだったけど、ファンの子にたくさん心配をかけてしまって。周りからも色々な声があったし、ダメになっちゃうバンドはこういうところで心が折れちゃうのかなって思ったりもして。でもこんなところで負けてられないと思ったし、まずは自分自身に勝たなきゃと奮起して。「TRAGUS TOUR」のファイナルが終わって、4人のDaizyStripperが完結して、肩の荷が降りた気がしたんです。まゆが戻ってきて、自分でもビックリするくらい心が穏やかになった。それまでは喜怒哀楽の振り幅がすごかったけど今は精神的に落ちついて、バンドとしていい状況に好転していると思いますね。そんな4人のときに感じた気持ちを詰め込んだのが、新曲の「ARREST」なんです。

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