INTERVIEW

BULL ZEICHEN 88

取材/文:なるまゆか   公開日:2015.04.08

BULL ZEICHEN 88は、音もライヴもアートワークもMVもとにかく“楽しんでいる”という印象が強い。大人たちが本気になって遊んでいる。そんな表現がとてもしっくりくるバンドだ。ニューシングル「WENDY」もまさにその通り。遊びすぎと言っても過言ではないくらい、意外性の塊とも言える曲構成で楽しませてくれる。
10周年という数字も見えてきたBULL ZEICHEN 88のこれまでの活動を振り返りながら、ニューシングルについて、栄二郎(Vo.) sebastian(Gt.) IKUO(Ba.)の3人に話を訊いた。

INTERVIEW > BULL ZEICHEN 88  (1/4)

「これだけ長い時間バンドを続けてこられたのも運命だと思う」

―― インタビューは初登場になりますが、BULL ZEICHEN 88は活動を開始してから9年目に突入して、10年という数字も見えてきましたね。

IKUO:そうですね。気づけばそんな数字も見えてきました。

―― 見えてきた現在、それぞれBULL ZEICHEN 88はどういう場所、存在になっていますか?

sebastian:ホームグラウンドですね。今までやってきたバンドのなかで一番長く続いていて、色々な経験をしたうえで組んだバンドで、みんなそれぞれの経験値が高くて、勉強になることがたくさんあるんですよ。対バンすると他のバンドとは違うなと思うし、音楽集団だなと思いますね。

―― 若いときの「バンドをやりたい」という結成の仕方ではなく、「こういう音楽をやりたい」という思いから結成したバンドだから。

sebastian:そう。だから今までのバンドとは根本的に違いますね。

IKUO:淳士くんとバンドを一緒にやることになって、そのときに淳士くんに言われたんです。「俺の周りはそれなりに名の知れた人、元○○の冠が付く人ばっかりだから、そうじゃない人を探して」と。冠があるとどうしてもそれまでのイメージで新しいバンドも想像されてしまいそうで、イチから新しいバンドを本気でやりたかったからそういうのはイヤだなと。

―― 埋もれていた才能を掘り起こすと。

IKUO:うん、まさにそういうことですね。

栄二郎:9年も経っているから当時のことはあまり覚えてないけど、僕がセバス(sebastian)より先に2人に誘われたんですね。SIAM SHADEは昔コピーしていたバンドだし、「淳士さんのバンドに誘われるなんて!」って感じで、自分が淳士さんとIKUOさんと一緒にバンドをやることがなかなか信じられなくて。ずっと疑ってたらキレ気味に「ホントだから!」って言われた(笑)。でも、賭けに出るにはピッタリのバンドだと思ったんです。自分のバンド人生、最後の賭け。それくらいの気持ちで入ったけど、たぶんまだ才能は掘り起こされてない気がします(笑)。

―― まだ埋まってる(笑)。

栄二郎:ちょっと芽が出たくらい(笑)。ブルはホントに“家”なんですよ。みんな他のところで色々やりながらここに帰ってくるし。

sebastian:元々のスタンスがそうなんですよ。このバンド一本で行くわけじゃなく、それぞれが色々なことをやりながらブルゼッケンになるときは全力でやる。

IKUO:ここでしかやっちゃダメですなんていう制限がなかったからよかったんだよね。「絶対このバンドで売れて武道館やるからな」ってスタンスだったら2人とも断ってたでしょ(笑)。

sebastian:たぶん(笑)。プロジェクトじゃなくてバンドだけど、そういう自由さがあっておもしろかったんです。

IKUO:色々やりながらもこうやってホームだと思える場所があるのはいいことだと思うんですよね。サポートで色々な現場に行くけど、ホームと言える場所がないのは落ち着かなくて。自分が存在できる場所がないとバランスが取れなくなるんですよね。元々ずっとバンドをやってきた人間だから、サポートだけだとどこか物足りない。ホームがあると色々な面で相乗効果があると思うんです。僕が2人を誘ったとき、2人がちょうどバンドが解散したタイミングで、いくら自由なスタンスだとしても他にバンドをやっていて掛け持ちになるのは違うと思うし、淳士くんはよく“運命”という言葉を使うんだけど、この4人でバンドを始められたのも、これだけ長い時間バンドを続けてこられたのも運命だと思いますね。

前のページ (1/4) 次のページ