INTERVIEW

BugLug

取材/文:なるまゆか   公開日:2015.04.10

結成5周年のアニバーサリーイヤーに突入し、「乾杯」のスローガンを掲げ活動しているBugLugが約3年振りとなる2ndフルアルバム『HAPPY BIRTHDAY KILL YOU』を4月1日にリリースした。今作のテーマは、これまでも彼らが歌い続けてきた“希望”。強いメッセージが込められている故に突き刺すような曲が多く、はじめは重い印象を持つが、聴き終わるとアルバムの持つエネルギーに満たされ元気が沸いてくる。

INTERVIEW > BugLug  (1/3)

「葛藤のなかに瞬間の幸福感や高揚感があって、その一瞬があるから何年もバンドを続けられる」

―― 5人揃ってのインタビューは久しぶりになりますが、BugLugもついに活動5周年を迎えましたね。おめでとうございます。

一同:ありがとうございます!

―― 正直、まだ5年しか経っていないのかという印象ですが。

一聖:そうですね。長くもあり、短くもあり、濃い5年間でしたね。

―― 幸福や葛藤があったかと思いますが、この5年を思い返してみてどうですか?

一聖:葛藤の5年間でしたね。バンドをやるのは葛藤の連続で、葛藤を乗り越えて大きくなっていくのがバンドかなと。悩みがなくただ幸せなだけなのもつまらないと思うんです。乗り越えていく壁があるほうが価値があると思うし、それができないと何かを伝えるなんてできない気がして。葛藤を乗り越えるために瞬間的な幸福があるのかな。葛藤だけじゃちょっとツラすぎるから。

:CD1枚出すにしても色々な葛藤があるけど、悩んで時間をかけたからこそ素晴らしい作品になるんですよね。最初は「良いものが作れた」という自己満足でも、それが聴いてくれた人たちの良い評価に変わって、その瞬間ってバンドをやっているなかでの幸せだと思うんです。葛藤という言葉はマイナスのイメージがあるかもしれないけど、そういった幸福に繋がる葛藤は必要なものだと思っています。

:葛藤のなかに瞬間の幸福感や高揚感があって、その一瞬があるから何年もバンドを続けられるんだと思う。バンドも人生一緒で、ツラいこともあるし、苦労も多いけど、ライヴの気持ちよさとか、CDをリリースできた嬉しさとか、そういう一瞬のためにやってるんですよ。「この一杯のために生きてるんだ」ってビール飲んだときによく言うけど、まさにその通りだと思う。仕事終わりのビールとか一日が終わって布団に潜り込んだときとか、そういう感覚に似てる気がします(笑)。あと、最近よく思うんですよ。俺らみたいなバンドマンって、会社勤めしてる人から見たら気楽でいいなと思われてるんだろうなって。好きなこと仕事にして自由に好き勝手にやってお金もらえていいなって。

―― 会社勤めとは違う苦労があると思いますけどね。

:うん。そうなんだけど、やっぱり一日の時間を好きな音楽に使えてそれで生活ができてるって幸せなことだと思うんですよね。

一樹:何年もバンドを続けられること、音楽をやっていけることは幸せなことで、大変なことはもちろんあるけど、もっといいものにするためにどうすればいいか、色々な選択肢から選んで進んできた5年間だったと思います。たぶん色々なコースがあったと思うんです。右なのか左なのか、それを5人で話して選んで辿り着いた今があるから、選んで歩いてきた道は正しかったと思えるし、みんなで悩みながら進んでいくのはいいものですよ。

将海:俺は、基本的にはあまり葛藤とか感じないタイプですけど、葛藤という言葉を聞いて思うのは、去年腰を痛めたときのことですね。自分の体が思うように機能しなくて、動きたいのに動けないのはこんなにツラいのかと。

―― 体が言うこときかないのはイライラしますしね。

将海:割と今まで健康だったので、健康に生きてることの素晴らしさを感じました。健康じゃないとバンドなんてできないし、当たり前だと思っていたことが当たり前じゃないんだなって。元気でバンドができていることは幸せなことなんだって実感しました。

一聖:BugLugは昔も今も変わってなくて、やっぱり自分の居場所なんです。違うといえばその居場所に集まってくる人たちが増えたということで、5人だけだったBugLugにたくさんのファンの子が集まってきてくれて、仲間が増えて心強くなった。

:ヘイ・デイ (Hay Day)みたいな感覚かも。

―― (笑)。5人で農場を作っていたのが、仲間が増えてみんなで作っているような。

:そう。気付いたらBugLugに関わってくれる人が多くなって、BugLugでいることへの責任感が大きくなりましたね。

一樹:BugLugは自分らしくいられる場所でもあるけど、今のままじゃダメだぞって、なりたい自分を目指していくための場所。最近よく言うんですけど、バンドって山登りだと思うんです。頂上を目指してみんなで登っている感じ。スポ根的な部分もあるかもしれないですね。他のバンドには負けないぞって。そういうふうに思えるのもBugLugだからだと思います。

前のページ (1/3) 次のページ