INTERVIEW

Yeti

取材/文:なるまゆか   公開日:2015.06.10

活動3年目を迎えたYeti。今年2月に前ギタリストが脱退、5月に新メンバー、沢村英樹の加入がアナウンスされ、新体制になったばかりの彼らがV-SHELF初登場。
初登場の今回は、バンドのスタート、新体制のこと、そして新作『本音と建前』について、じっくり語ってもらった。“賞味期限のない音楽”を奏でていきたいと語る彼らのロングインタビュー。

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自分たちが死んでも生きる音楽を

―― ライヴは何度か拝見していましたが、こうしてインタビューをするのは初めてになります。

多村 直紀:俺たちもインタビューは久しぶりなんですよ。

Bikkey:しばらくやってなかったよね。

涼木 聡:(レコーダーを指差して)これ、すごく懐かしい(笑)。

―― 3人も久しぶりのインタビュー、英樹さんはYetiとして初めてのインタビューになりますね。

沢村 英樹:そうですね。よろしくお願いします。

―― 初登場になるので、まずはYetiのスタートからお話を始めたいと思うのですが、バンドのスタートはどういうところからだったんでしょう?

直紀:俺とBikkeyが一緒にバンドをやろうと思っていたところに聡が合流して、バンドコンセプトは聡が考えました。

:僕はずっと自分のなかで、こういうバンド、こういう音楽をやりたいと思ってはいたけど、知り合いが少なかったから、頭の中で膨らむばかりで(笑)。そんなときにタイミングよくリズム隊の2人と出会うことができてYetiがスタートできたんですけど、僕は“賞味期限のない音楽”をやりたいとずっと思っていたんです。“賞味期限のない音楽”を具現化したい、それがYetiの衝動で、ただ、“賞味期限のない音楽”ってすごく抽象的で曖昧なもので、いつまで経っても楽しめる、どんな時代にも残る音楽って、具体的にどういうものかと問われたら難しいじゃないですか。だから、その時々で自分たちがかっこいいと思える音楽をやってきて、だから、Yetiは絶対にこういう雰囲気で、と決めてるわけではないんです。みんなそれぞれ経験値があるから、「できるけどやらない」というのを徹底的に作ることでバンドの武器ができた気がするんです。「何でもやらない」がひとつのポリシー。かっこいいと思うこと、好きなことをどんどんやっていきたいけど、何でもかんでもやらない。音も見た目もステージも。それがYetiだと思いますね。Yetiは負けず嫌いだし、偏屈(笑)。

―― 頑固なところがある?

:うん、頑固かもしれないですね。

―― 直紀さんとBikkeyさんは、聡さんからコンセプトを聞いたときどんな印象でしたか?

直紀:すごくいいなと思ったし、聡が歌うだけじゃなくてギターを持つっていうのも、ギター&ヴォーカルってこのシーンにはいないし、おもしろいなと思いました。おもしろいものって裏を返せばすごく異質さを持っていて、異質だから受け入れてくれない人もいるだろうけど、それくらいが俺たちにはちょうどいいかもしれないなと。

Bikkey:俺は、コンセプトよりも聡に初めて曲を聴かせてもらったときのことをよく覚えてます。新しいバンドをやるからには今までとは違うことをやりたいと思っていて、でも、リズム隊で新しいバンドのことを話してても埒があかなくて。そのときに聡が聴かせてくれたのが、『家庭の事情』に収録されている「door door」だったんです。J-ROCKの曲で、ヴィジュアル系のイメージは全くなくて、単純に「この曲やりたい」って思ったんです。曲のパワーってすごくて、1回聴いてどんどんベースのフレーズが思いついたんですよね。「こんな曲がやれるバンドならすごく楽しそう」って興奮したのを覚えてます。

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