INTERVIEW

LEZARD

取材/文:なるまゆか   公開日:2015.07.14

結成2周年を迎えたLEZARDが初のフルアルバム『トカゲッチュ』を7月15日にリリースする。これまでのキャリアを経て生まれた今作は、12曲すべてが新曲という聴きごたえのある作品。LEZARDらしいポップな風合いを前面に押し出しながらも、これまでのシングルでは見せられなかった彼らの新しい一面が垣間見える1枚だ。
「みんなでバカ騒ぎをしてLEZARDの夏を楽しみたい」という彼ら。
LEZARDの夏は『トカゲッチュ』から始まる!!

INTERVIEW > LEZARD  (1/3)

「LEZARDの夏、開幕」

―― お久しぶりのインタビューになりますが、おじいちゃんになったと思ったらヒーローになって、忙しいですね(笑)。

公佑:そうですね(笑)。

来夢:ヴィジュアル系のお決まりの感じというか、ありがちな衣装にありがちなアー写っていうのに飽きちゃって、突き抜けちゃおうと。

―― なるほど。LEZARDも結成から2年経ちました。

来夢:俺、人生初のインタビューがV-SHELFだったんだよね。正式な始動前にインタビューしてもらったからもう2年半くらい前で。

公佑:そっか。じゃあ来夢にとっては初めて会うメディア関係者だったわけだ。

natsume:僕にとってもそう。

―― 恐縮です

来夢:だから、V-SHELFを遡ると、俺の人生初インタビューが見られる。すごくかっこいいこと言ってたんだろうな (笑)。

―― 2年経って思うことは…?

公佑:2年が長いと思うか短いと思うかは人それぞれだけど、結成から時間が経つと絶対に、「変わる、変わらない」ということを言われるんですよね。僕たちは「変わらない」というスタンスでやっているけど、僕たちの言う「変わらない」というのは結成時そのままでいることではないし、「成長して大きくなるにつれて変化することは絶対にある。でも、芯だけは変わらないよ」ということだから、バンドの進化を「変わった」とは思ってほしくない。気持ちは何も変わってないから。ライヴのキャパはどんどん大きくなってるけど、気持ちはO-WESTをやったときと何も変わってない。「LEZARDは変わっちゃった」と思う人もいるかもしれないけど、変わったのは、持っている武器の数だけ。数が増えた分、攻め方のパターンも増えて強くなったと思います。

natsume:2年やってきて、自分がLEZARDのnatsumeなんだという自覚を持てるようになりました。最初は手探りでやってきて、自分の立場とか、あるべき姿とか、よくわからなかったけど、ファンの子が増えて、たくさんの人に見られる立場になって、LEZARDのnatsumeとしてこうあるべきというのが自分でしっかり見えてきたんです。LEZARDは自分の居場所だし、すごく大切で、おかげさまで順調にキャパも上がっているし、不安に思うことももちろんあるけど、常に前向きな気持ちでいられて、今が本当に楽しいです。

TACC:バンドとしての進化はもちろん、個人的にもこの2年で変わったところが多い気がします。見た目も中身も変わった気がする。最初はnatsumeと一緒で、手探りというかわからない部分が多くて、とりあえず、ベースを弾く、ということしかわかってなかった。

公佑:そりゃそうでしょ(笑)。

TACC:それくらいしか明確じゃなかった(笑)。衣装着てメイクしてベースを弾くことしかわかってなかったんですよね。自分がどういう立場で頑張っていけばバンドに貢献できるか、「ラブ+MUSIC」をリリースしたときにだんだん自分の立ち位置が見えてきて、そこからどんどん自分のあるべき姿が見えて、この2年は自分の人生でも急激に変わった時間だったと思いますね。

来夢:TACCの場合は今やっと物心がついたくらいでしょ?(笑)

TACC:ここ1、2年でやっとね(笑)。

公佑:なんかさ、大人レベルが下がったよね。子供に戻ったというか、最近、よりマイペースになってる。

natsume:最初より自分をさらけだすようになった気がする。

TACC:たぶん、自分のポジションがわかって自由になったんだと思う。いい意味で。

―― 何かが弾けた?

TACC:弾けたというか、漏れた。

一同:爆笑

―― 自由な自分が漏れ始めたと(笑)。来夢さんはどうですか?

来夢:俺もヴィジュアル系の物心がついたのは最近かもしれない。ありがちな衣装や曲をやっていてもダメだと思って、そう気づいてからLEZARDは進化したと思う。ただ、「変わらない」と言っても、変わることはたくさんあるんだよね。こないだ久しぶりに150人限定ライヴやってあっという間にソールドアウトになったんだけど、正直そんなに喜べなくて。一番はじめに俺たちがやっていた150人限定ライヴは思い出のある大事なものだけど、リキッドルームや赤坂BLITZでワンマンをやってからやっぱり感覚が変わったみたいで。初めて150人ソールドアウトしたときはすごく嬉しかったし、でもそれを嬉しく思わなくなった。感覚が変わったことを悲しくも思うし、嬉しくも思う。それだけ高いところを目指せるようになった証拠だから。

公佑:たぶん、150に0が増えて即完したらメチャクチャ嬉しいと思う。

来夢:そうだね、1500人ソールドアウトは間違いなく嬉しい。結成当初から言っている“音楽の絆”は変わらないけど、俺たちは遠くには行かないと言いながらもこの2年で確実に距離は遠くなっていて、近くにいたいとは思っているけど、やっぱり昔みたいにファン一人ひとりの名前を覚えたりするのは難しくなってきて、それが今の悩み。こういう今だからこそもっとファンのみんなの近くに行けるイベントとかやりたいなと思っているけどね。

―― そんなふうに思えるのはバンドの活動が順調すぎる故ですよね。

来夢:うん、全然動員が増えないで悩んでいるバンドもあると思うし、DAPPYが増えたことによる悩みだから贅沢な悩みだと思う。

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