INTERVIEW

LEZARD

取材/文:なるまゆか   公開日:2015.07.14

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「さらっと聴くとポップに聴けるけど、真剣に聴くと重くて疲れる。 それがLEZARDのおもしろさ」

 

―― 順調な2年間を経て、ようやく初のフルアルバムが完成しましたが、今回は収録曲すべてが新曲ということで、とても聴きごたえがありました。

来夢:全部新曲にしたいっていうのは俺が言い出したんだけど、言ってすぐ後悔した。でも、全部新曲がよかったんだよね。シングル曲が半分くらい占めていて新曲が5、6曲しかないフルアルバムは聴き手としてイヤだったから。でもやってみて、フルアルバムにシングル曲が入る意味がわかったっていう(笑)。

―― 2、3曲シングルがあればちょっと楽だったのに(笑)。

来夢:ホントそう思う。でも言い出した手前、苦しかったけどなんとかやらなきゃと。

公佑:事務所に所属してなくて自分たちだけでやっていたらたぶん発売日延期にしていたと思う(笑)。スタッフさんたちが僕らのために動いてくれているから遅らせられなかったけど、自分たちだけだったら絶対に遅れてた。でも、今回でやればできることがよくわかりました。

来夢:人間やればできる。

―― ボリュームもあるし、時間も限られていたし。

公佑:時間は本当にタイトだったけど、これをこなせたことは自信になりましたね。アルバムとしては新曲だけだけど、“悪い子盤”にシングル曲を入れているんですね。この5曲でLEZARDのすべてがわかるわけじゃないけど、あらすじはわかると思うんです。それに“良い子盤”には振付動画が入っているので、これを見れば即ライヴに来られる。『トカゲッチュ』を2タイプ買えば、すぐに今のLEZARDに追いつける。このアルバムから新たにLEZARDを知ってくれる子もいるだろうし、そういう子たちに最適なアイテムにできたと思います。濃い2年間を経てこういうアルバムを作れたのは満足してますね。新曲をたっぷり堪能しながらこれまでのLEZARDも味わえる。すごくいいアルバムだと思います。

―― 初のフルアルバムのテーマは?

来夢:(フライヤーを見ながら)ここにある今回のキャッチ、「どうせ一度きりの人生だから 馬鹿になれたもん勝ち」のとおり、バカ騒ぎしてみんなに楽しんでもらいたかった。それが今回のテーマ。『トカゲッチュ』でこの夏をエンジョイしてもらいたくて、みんなにバカ騒ぎしてもらうにはまず俺たちがバカにならなきゃダメだろと思って、思いきってヒーローになってみました。

―― ヒーローを選んだのは?

来夢:俺、昔から憧れのヒーローがいて、そんなヒーローになってみたかったんですよね。子供の頃なりたかったものって大人になると忘れちゃうけど、なんか俺のなかにヒーローになりたいっていうのが残っていて。絶対生きているうちにやってやろうと思っていたことが今回できた。「サマーヒーロー」のMVでヒーローになりきって撮ったのは、相当バカになれて楽しかった。この曲はみんなに前向きで楽しい夏を過ごしてもらうための曲になったと思う。まあヒーローものは「サマーヒーロー」と「脱皮戦隊トカゲンジャー」くらいだけど、これまで築き上げてきたLEZARDが詰まってるアルバムになったね。聴いたらお腹いっぱいになると思う。

―― LEZARDのポップさがあるから聴き心地はライトだけど、歌詞を見ながら聴くととても濃くて重いです。

来夢:相変わらずメッセージ性が強いからね。それが重さに繋がっているのかもしれない。1曲目の「DA!!DA!!DA!!」なんていきなり「地球が最後の日」だし。でも、さらっと聴くとポップに聴けるけど、真剣に聴くと重くて疲れる。それがLEZARDのおもしろさだと思う。

―― 公佑さんは作曲面でどういう意識でしたか?

公佑:今までと変わらない、自分らしい、LEZARDらしい曲というのを前提に、でもそれだけじゃつまらないから、今まで出してこなかったものも出そうと思っていました。「片翼」は昔作ったものを引っ張り出してLEZARDらしく作り直したんです。すごくキーの高い曲だから眠らせていたんですけど来夢は歌えたので、それならここで出してみようと。

来夢:すごく高いけど気持ちよく声が出て、今までで一番の声量だと思う。

公佑:そうだね。本気で歌わないとダメな高さだから思いっきり声が出てるんだと思う。

natsume:「片翼」はすごくロックなドラムで、ソロもあるのでドラム的に難しい曲です。今回全部新曲だったから覚えるのが本当に大変で、でも色々なタイプの曲があるから、アプローチの仕方も様々で、一つひとつ楽しみながらできました。いままではテンポの速い、手数の多い曲がメインだったけど、今回は全然違う曲調も出てきたので。

―― 「理由」ですね。

natsume:8ビートをLEZARDがやるってだいぶ斬新ですよね。2年やってきて基盤ができたからこそこういう曲ができるようになったんだと思います。

―― 「理由」は公佑さんの引き出しにありながらも今まで出してこなかった部分じゃないですか?

公佑:そうですね。「理由」みたいな曲はLEZARDのメインになる曲調ではないと思っていたから、フルアルバムだからこそ入れられた曲だと思います。アルバムの振り幅を広げるために必要だと思って。

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