INTERVIEW

BULL ZEICHEN88

取材/文:なるまゆか   公開日:2015.10.06

前作「WENDY」から約半年、これまでは年に1回のリリースが通例だったBULL ZEICHEN88が、今年2枚目となるシングル「WINK」を10月7日にリリースする。
オフィシャルサイトのトレーラー映像を見て、見慣れない女の子の姿に驚いた人も多いだろう。どうやらこの子は“セバ子”というらしい。“セバ子”って一体何者!?
気になりすぎるニューシングルについて、栄二郎(Vo.) IKUO(Ba.)の2人に話を訊いた。

INTERVIEW > BULL ZEICHEN88  (1/3)

時間を捻出してグッと集中できたからこそ今回の「WINK」が生まれた

―― 前回インタビューしたときにIKUOさんが「年内にもう1枚リリースしたい」とおっしゃっていましたが、実現しましたね。

IKUO:有言実行できました。

―― やっと年1回のリリースから脱却できましたね。

IKUO:ね、やっと(笑)。「WENDY」の前の「HIMANCHU」から考えるとコンスタントにリリースができていますね。

栄二郎:こないだのツアー中に次のリリースの話があって、でもそのときはこんなにすぐ次が来るとは思ってなくて。想像以上にタイトなスケジュールで。

IKUO:「WENDY」のときに色々な企画をやったりCDショップにも協力してもらったりしてたくさんの人に手に取ってもらえて、そのおかげでチャート順位も今までで一番の数字だったから、鉄は熱いうちに、ということで最初は9月にリリースする予定でいたんです。スケジュール的に絶対無理だと思って反対したけど、「でも今頑張ったほうが絶対いいから」と説得されて、まあそれも一理あるなと思って、時間を無理矢理作って制作していたんです。

―― 大人だし、頑張るか、と(笑)。

IKUO:そう、大人だから(笑)。でも結果的にリリースが10月に伸びて。正直「おい!」と思ったんですよ。9月に照準合わせてやってきたのにって。でも無理矢理時間を捻出してグッと集中できたからこそ今回の「WINK」が生まれたんじゃないかな。勢いが生まれた気がする。

―― ない時間を振り絞って、というのはBULL ZEICHEN88の場合、通常運転な気もしますけどね。

栄二郎:でも今回はいつもの比じゃなくタイトでしたよ。リリース日から逆算してスケジュールを出したら曲を作る時間がどう考えてもないんですよ。

IKUO:年2回リリースをやってみて、何故今まで年1回だったかがよくわかったっていう(笑)。

―― なるほど(笑)。

IKUO:でもまあ、やればできることもわかったし、こうやってタイトななかで作ることにも意味があるんだってわかって。実は今回、前作の「WENDY」がすごく色々な要素を詰め込んだ大作だったから、出し尽くした感が正直あって、ネタ切れというか、次に何をやったらいいかわからなくなって、20曲くらいボツになってるんですよ。作ってはボツ、作ってはボツを繰り返して。時間はないけど妥協もしたくないし悩みに悩んでしまって。

―― 「WENDY」は遊びに遊んだ曲だったから、相当な満足感もあったでしょうしね。

IKUO:そうなんですよ。それに、「WENDY」を聴いたリスナーの耳はちょっとやそっとじゃ満足させられない気がしたし、でもだからって「WENDY」を超える大作を作ってもそれはマニアックになりすぎて違う気もしたし、じゃあ何をすれば自分たちが満足できるのか、リスナーを満足させられるのか、それがわからずにずっとモヤモヤしてました。

栄二郎:先に僕がどうにかこうにか「NOW」を作って持っていって、すぐにレコーディングに入って、ドラムレコーディング始まったときに、IKUOさんがやっと曲を上げてきて、「俺、今回は自信ないわ…」って悲壮感漂わせて持ってきたんですけど、聴いたら、まあ尋常じゃないかっこよさで、「何、言ってるんだ」って感じで(笑)。

IKUO:いつもなら栄二郎の曲を僕がリアレンジするんだけど、今回は「WINK」で手一杯でリアレンジする時間がなくて。今回初めてドラムレコーディングが終わったあとにアレンジをしたんですよ。

―― それは珍しい。

IKUO:なかなかないですよね(笑)。ドラムだけは決定した状態で他のパートなりメロディなりをいじっていって、栄二郎の作っていたもののクオリティが高かったのでそこまで大きくいじったわけではないんですけどね。

栄二郎:僕が作る曲は、みんなが歌えるメロディで、素直に耳に入ってくるわかりやすい言葉、内容で、自分の等身大の劣等感を歌詞にすることが多いけど、そういう劣等感ってみんなが持っているもので、共感しやすいものだと思うんですね。手に取りやすい音楽を作りたいと思っているので、今回もそういう曲になりました。聴きやすいと思いますよ。

―― 今回はかなりJ-POPに寄った印象があります。

IKUO:正解!今回かなり寄りました。

栄二郎:たまには売れ線もいいじゃないかと(笑)。

IKUO:「WINK」にしても「NOW」にしてもメロディがだいぶキャッチーなので、ラウドな部分を残しながらオーソドックスな聴きやすい曲になってます。「Remember」は完全にJ-POPだな。ブルハチ流J-POP。

―― 本編ラストっぽい!と思いました。

IKUO:ああ、そうかも。「Remember」は昔からあった曲でたまにライヴでもやっていたんです。

栄二郎:このバンド組んですぐにIKUOさんが持ってきた曲で。

―― だいぶ昔の曲なんですね。

栄二郎:今年9年目で来年10周年になるので、ここらへんでリリースしておくのもいいかな、と。歌詞も当時書いたままで、ちょっとおセンチな感じで照れくささもあって。まだピュアだった頃の栄二郎が見られます(笑)。

IKUO:これを3曲目に持ってきたのは、まあちょっと負担を軽くしたいという大人の事情もあるんですけど(笑)。

―― 時間のないなかで進める裏ワザですね(笑)。

IKUO:レコーディングもサクッと一発で終われました。

栄二郎:何故かセバス(Sebastian)だけ時間かかったけど。

IKUO:ね、なんであんなに手間取ったのか(笑)。

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