INTERVIEW

vistlip

取材/文:なるまゆか   公開日:2015.11.19

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「ヴィジュアル系でやる意味をしっかり持たせたかった」

―― 歌詞はどうですか?

:今回は、自分のジャンルを受け入れてもらえなかった頃の気持ちを書きました。俺はヴィジュアル系が大好きだけど、それを受け入れてもらえないことが多かったし、今の世の中って、好きなものを好きって言いづらい空気がある気がして。でも、vistlipを堂々と好きといってもらいたいから、このシーンで、音楽業界で、みんなが好きなことを自慢できるような存在になれるようにしっかりやっていかなきゃいけないという気持ちですね。

―― vistlipはシーンではもちろん、音楽業界としてみても認知されていると思うけど、今でもまだ受け入れてもらっていないと感じる?

:感じますね。まだまだですよ。ヴィジュアル系のなかではメジャーなものになれている気はするけど、諸先輩方が築いてくれたものがあって、ここ数年ゴールデンボンバーがテレビに出たりすることで、ヴィジュアル系バンドという言葉が一般層にも浸透したけど、それでもやっぱり偏見はあるし、ヴィジュアル系というだけでいいイメージを持たない人もいるし、迫害まではいかないけど(笑)、ちゃんと見てもらえていないと感じることは多いですね。

―― 「COLD CASE」に関して、根底にあるような、根付いているヴィジュアル系魂みたいなものを感じたのは、そういった偏った見方に対する反骨精神みたいなものが影響しているのかしら。

:そうですね。今回は大先輩がやっていたようなヴィジュアル系のイメージなんですよ。vistlipはいつの間にか曲も見た目もきれいにまとまって、メイクも薄くなっていて、その反動で「Period」あたりから濃いメイクで一種の反抗期になっていたんですけど(笑)、やっぱりせっかくヴィジュアル系バンドやっているんだから、普通になっていくのはイヤだった。ヴィジュアル系としてバンドが終わるまでやっていきたいと思ったからその気持ちを示していこうと。

―― 今作ももちろん見た目は濃いめで。

:そうですね。でも海だけ納得いってない。もっと思いっきりやってほしかった。

―― 海さんも十分ヴィジュアル系ですけど、智さん的にはまだ足りなかった?

:足りない。なんかきれいに収まりすぎてる。海は髪型が納得いかないんですよ。これはヴィジュアル系じゃないでしょ。

Tohya:じゃないね。俺は濃くしないと成り立たない顔だから、写真だと薄めに見えるかもしれないけど、結構ガッツリメイクしてます。目の形的に損しているのか、濃くしても目を開けるとあまり反映されてない(笑)。

:Tohyaは昔から全然変わってないね(笑)。

Tohya:何も変わってない(笑)。昔からずっとこんな感じ。

:ヴィジュアル系バンドなんだから、おもしろいことはとことん楽しんでやらないと損だと思うし、やっている意味がないから、今回は思いっきり振り切りました。

―― メイクを薄くしていったのは、色々な人に受け入れてもらおうと思ったからではなくて?

:俺はそういう意識はなかったです。薄くすれば色々な人に受け入れてもらいやすくなるなんて話はたくさん聞いてきたし、でもそうじゃなくて、俺は濃いヴィジュアル系をやりにこのシーンに来たんだから思いっきりやらせてくれ、と。

―― 薄くするならもうヴィジュアル系じゃなくていいじゃん、と。

:そうそう。他のジャンルで薄いメイクすればいいじゃんって。でも、海もメイクを薄くして受け入れてもらおうと思ったたわけじゃなくて、おしゃれに見せる手段としてだと思いますよ。薄めのほうがみんなかっこよくなるよ、と力説された気がする(笑)。

―― そうは言われても、それじゃつまらない。

:ドロドロ出身の俺はもっと派手にやりたい。かっこよさじゃなくて、自由にやりたい気持ちが勝つんです。音楽的にはまた別の話だけど、表現という観点では、きれい、かっこいいだけじゃなくて、ヴィジュアル系でやる意味をしっかり持たせたかった。

―― なるほど。今回の見た目での智さんのこだわりは?

:カラコン(笑)

―― そこですか(笑)。

:ヴィジュアル系らしさがカラコンに表れてます。

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