INTERVIEW

NIGHTMARE

取材/文:なるまゆか   公開日:2011.11.21

NIGHTMAREが2年半振りにフルアルバムをリリースする。昨年10周年のアニバーサリーを迎えた彼らが、活動11年目に突入し打ち出したアルバムのタイトルは『NIGHTMARE』。節目を迎え新たな気持ちで挑んだ楽曲は、この5人だからこそ生み出せたと言っても過言ではない色彩豊かなものばかり。2年半という時間でそれぞれが培った想いが上手い具合に合わさった絶妙な質感に仕上がっており、自らの名を掲げるに相応しい自信作だ。
彼らの今年のテーマは原点回帰を意味する“ゼロ”。一度 “ゼロ”に戻ることは助走と同じ作用があるのではないだろうか。10年分の助走距離はきっと彼らをより高く飛ばせてくれるはずだ。

INTERVIEW > NIGHTMARE  (1/3)

「零に還る」

―― フルアルバムは2年半振りですね。

:そうですね、気付けば。

―― 昨年は10周年のアニバーサリーで、ベストアルバムにライヴツアーにと精力的に動かれていたので改めて2年半という数字を見てビックリしたんですが、今回のアルバムはどういうものを作ろうと思ってましたか?

RUKA:何も考えてなかったです。最初は。

:アルバムのタイトルが決まってからようやくイメージも固まってきて。

―― タイトルが先に付いたんですね。

Ni~ya:いつもだと最後の方に付くんですけどね。

RUKA:今回は珍しく早い段階でタイトルが決まったんです。こんなの初めてですね。

―― タイトルをバンド名にしたのは?

RUKA:うーん、適当に。俺、適当が悪いとは思ってないんでこういう言い方になっちゃいますけど、単純にここで付けるべきだと思ったんですよ。去年10周年を迎えて11年目に入ったことだし、ここが付けるタイミングだって。ここで使わなかったらきっと使わずに終わるような気がしたんです。

―― タイトルをバンド名にしたことは原点に返るという意味合いが込められている気がするし、このアルバムは心機一転、また一から歩いていくっていう決意表明にも取れたんですよね。やっぱりアルバムのキーワードとしては“ゼロ”?

RUKA:アルバムというよりは今年の俺たちのテーマですね、“ゼロ”っていうのは。ツアータイトルでも「the time rewind to ZERO」って使ってたし、「零-beyond the G.-」っていう曲もあるし。

―― このアルバムを作り始めたのはいつ頃ですか?

RUKA:そう言われると作り始めた時期って記憶が曖昧なんですよ。なんとなく選曲会とかをやって曲出ししていたらアルバム作ることになって。

Ni~ya:年明けくらいじゃない?

RUKA:たぶんそれくらいだね。

―― となると、シングルと並行して制作を?

RUKA:そうですね。移籍があってリリースの時期が決まってなかったのでその間に色々作り溜めて録っていたんですよ。その中から選んだり、新しいものを作ったり、そういう流れでしたね。

Ni~ya:アルバムの中で最初にできたのは「RAY OF LIGHT」で、去年の6月くらいにはありました。

―― 曲を作るときにあったイメージってどういうものですか?

:そうだな…、やっぱり今年は震災があって、どうなるのかわからなくて、ツアーとかできるのかわからなかったし、不安から始まった年だったんですよね。

―― 震災は創作活動にも影響があった、と。

:もちろんありました。俺らは仙台出身だから余計に。でもそこばかり意識してしまうとネガティブなものばかりできてしまうし、影響はありましたけど、マイナス思考にならないようにしてましたね。前を向けるようにっていう部分だけ意識して曲にも反映させてた気がします。

―― 咲人さんはどういうイメージで制作に取り掛かりましたか?

咲人:タイトルが「NIGHTMARE」に決まったときに、このアルバムは誰かが主導権を握るアルバムではなくて、全員で、この5人で作ってる感じが聴き手に見えるアルバムにしたいなって思ったんです。やっぱりこの5人でNIGHTMAREだし、クレジットに全員の名前が入るようにしたかったんですね。だから最低1人1曲は作曲ないし作詞をするっていうことを絶対条件にしてました。

―― 咲人さんの曲はどれもだいぶ遊んだ印象がありますね。

咲人:うーん、遊んだというか、アルバムの核になる曲はきっとRUKAさんが作ってくれると思っていたので、久々のフルアルバムだし、俺はアルバムの幅を広げる役割を担おうと思ってましたね。

―― 核となると言われているRUKAさんの曲はやっぱり暗い印象ですね。

RUKA:俺の曲は暗い方向にしか向かってないです。暗さに向かって一直線(笑)。

―― 暗いながらもメロディがキャッチーだから聴きやすさはあるんですけどね。

RUKA:といっても、あまりキャッチーさは意識してないんですけどね。

―― RUKAさんはそのときのテンションでの曲作りが多いんですよね。

RUKA:そうですね。

―― RUKAさんの歌詞は内側からの叫びという印象が強いんですが、RUKAさんの中には何がそんなに溜まっているんでしょう?

RUKA:俺、口を開けば不満しか出ないんですよ(笑)。だから特に何かに怒ってるというより、日常の中で自然に出てくる不満を歌詞にしてるだけですね。

―― 今回の歌詞で具体的に例を挙げると?

RUKA:うーん、「fragment」に関してはなんでこの歌詞を書いたか覚えてなくて(笑)、「SLEEPER」と同じでテーマを持たずに書いた詞なんです。「The sorrow of deceiver」は読書感想文だな。

―― 読書感想文?

RUKA:そう。今までになかった歌詞の書き方で、自分で読んだあるストーリーの感想みたいな感じで書いたんです。「swallowtail」は……なんかこうやって改めて思い返すとあまり不満ではないかも(笑)。俺の場合、強いメッセージを込めて書くというよりはそのときのテンションで詞を書いてるから、同じ曲でも今日書いた詞と明日書いた詞では真逆になる可能性もあると思うくらいで。

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