INTERVIEW

DaizyStripper

取材/文:なるまゆか   公開日:2016.09.07

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「プレイもどんどん男気溢れて熱くなった」

―― 47都道府県ツアーを経て、8月は「男魂祭り」「女魂祭り」という男性限定ライヴ&女性限定ライヴが行われましたね。

夕霧:男限定ライヴは昔からずっとやりたいと思っていたことで、「まだ早いかな」とか言っていたら気付けば9年も経っていて。今回ようやく念願叶って実現できたわけだけど、想像以上に盛り上がったんですよ。男特有の太い声がライヴ前から楽屋までガンガン届いて。もう初めての感覚だった。昔、自分が初めてライヴを見たときの内臓が揺れる感じを思い出させてくれる、そういうライヴで。

風弥:男限定は、女の子にはない独特のノリで、男の子は声出してナンボみたいな空気があるみたいで、声も太いし、サッカースタジアムで聴くような歓声なんですよ。8ビートに反応して声を出してくれるから、その声が聞きたくて、ビートを変えたくない、頭打ちにしたくない、ってフィルを変えてスネアでリズム刻んだりして、プレイもどんどん男気溢れて熱くなって。普段入れないところでチャイナシンバルを入れたりして、いつもとは違う空気に自分もだいぶ駆り立てられました。

まゆ:ヴィジュアル系のフィールドだとやっぱり女性ファンが多いから、男だけのライヴってすごく貴重で、今まで味わうことのなかった、初めて経験する空気で楽しかったです。男だけだからできるちょっとふざけた感じとか、男子だけの悪ノリみたいなものもあったし(笑)。本編ラストに「トレゾア」をやったんだけど、今までにないゴリゴリロックな「トレゾア」になって、これだけ曲が化けるのも初めての経験で。ジェンダーフリーな世の中であえてクラシカルに男女を分けるっていうのも試みとしておもしろかったですね。

なお:ヴィジュアル系は女の子のファンが多いから、女の子が主導して作ったノリや振りに男の子たちが合わせているような印象があって、それが男の子だけになるとどうなるんだろうと思っていたけど、始まる前のアナウンスと夕霧のMCで「いつものノリは気にしないで楽しんでほしい」って言ったからか、男ならではの“拳”理論でガンガン乗ってきて、いつものノリもいいけど、たまにはこういうストレートすぎる感じもいいなって。終わったあとファンもメンバーもみんな良い顔をしていてすごく満足できました。

Rei:日本のライヴと海外のライヴで景色が違うのと同じで、男女混在のいつものライヴと、女の子だけ、男の子だけ、だとそれぞれ違う景色で、ジャンルすら変わったような錯覚が起きるくらい。自分も男だから女の子の前ではかっこつけたい気持ちもあるし、でも男だけの空間だと、そういうことを気にせずに、魂の叫びみたいな、男限定だからこそ出せる自分がいたんですよ。無意識にいつものライヴでは出ない何かが出たんですよね。自分の新しい面を発見しました。あと、男の子って一緒に歌うんですよ。それが新鮮で。

なお:1オクターブ下の「ダンデライオン」とかね。

Rei:そう。いつもソプラノ、アルトで構成されているものが、テノール、バスになってて、メチャクチャ新しかった。

まゆ:「decade」のモッシュもみんなで肩組んでて。あれも今までになかったよね。

Rei:男ならではだよね。2日間で真逆のことをやって、男の子も女の子もそれぞれ良さがあって、トレゾア最強だなって思えたし、鹿鳴館は、歴史ある会場で自分たちにとっても特別な場所だから、そこでこの企画ができたことは嬉しかった。終わったあとに鹿鳴館の店長さんがツイッターで褒めてくれていて、それも嬉しかったですね。バンドが成長できたからこそできた企画だし、これからも続けていきたい。

―― 風弥さんは「女魂祭り」でチャイナスタイルの女の子になっていましたけど、一瞬誰だかわからなかったです。

風弥:普段とだいぶ違ったみたいで、楽屋の廊下で会ったスタッフさんに誰かわかってもらえなかった(笑)。ああいうのって、ヴィジュアル系の醍醐味って感じで、なんか懐かしかったな。トレゾアの女の子たちは黄色い声援ではなく、どっちかというと黒めの声援なので(笑)、頼もしかったですね。そういうトレゾアのみんなが好きです。鹿鳴館パンパンで暑かったからキツかっただろうけど。

夕霧:「女魂祭り」はキャパギリギリまで入れていたから、女の子たちは暑すぎて大変だったと思う。でも最後まで頑張ってくれて、かっこよかったですね。

なお:男限定を経て次の日が女の子だけの空間で、まず思ったのはすごくいい匂いだなと(笑)。今までそんなこと思わなかったけど、男限定をやってみてそれに気付いた。俺は、女の子の前でギターを弾くのが好きだなって(笑)。

―― いつも女の子の前でギターを弾けていて幸せだったことに気付けた(笑)。

なお:そう。別に男の子の前で弾くのがどうこうではなく、俺は女の子が好きだって(笑)。

Rei:その話、これ以上掘り下げると誤解を招きそうだな(笑)。

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