INTERVIEW

メトロノーム

取材/文:なるまゆか   公開日:2016.09.23

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1曲で変わった部分と変わっていない部分の
両方が見えるのはすごい

―― 今回のシングルは9年ぶりということですが。

フクスケ:活動を再開するならやっぱり音源もリリースしたいということで、ワンマンと同じタイミングでシングルのリリースも決まりました。

リウ:とりあえず1人1曲ずつ作ろうと。

―― 3人それぞれの曲を入れることも最初から決めていたんですね。

リウ:そのほうがファンのみんなも喜んでくれるだろうなって。

―― 復活第一弾の作品テーマは何か設けていたんですか?

フクスケ:特にテーマは決めなかったけど、みんなが、昔のメトロノームを表現しようと思っていたみたいで。

―― しっかり同じ方向を向けていたのは素敵ですね。

フクスケ:そうですね。

―― タイトル曲の「解離性同一人物」はリウさんの曲です。

リウ:この7年間、色々なところで様々な人に曲を書いて幅広いジャンルでやってきて、1周も2周もして原点に戻った感じがしていたんですね。やっぱりロックとデジタルが融合した音楽が好きだなって。そういう時期でもあったので自然とメトロノームらしい曲が書けました。

フクスケ:リウっぽい感じがすごくよく出ていて、勢いがあって、暗くなくて明るすぎない絶妙なラインで、攻撃性が高くて、再起動に相応しい曲だな、と。

―― この曲は攻めていますね。

リウ:アレンジのときは、今のフクスケくんが弾く、今のシャラクくんが歌うということを意識しました。この曲がタイトル曲になることが決まってから、シングルの顔になることも意識して、ギターソロを入れたり、テルミンを入れたり、アレンジをさらに詰めていきました。3人の良いところが際立つ作りにできたんじゃないかな。

シャラク:あのときメトロノームが進み続けていたらこういうバンドになっていただろうな、と自分が思っているイメージがあって、それをリウさんに伝えたんですね。リクエストまではいかないけど、そのイメージを伝えてできたのがこの曲で、自分が思っていたイメージ通りの曲だったんです。曲の良さがあったので、歌詞もスラスラ書けました。日々思っている不安な気持ちが歌詞になっています。

―― この曲がタイトル曲になった決め手というと?

シャラク:決め手はMVですね。MVの監督さんが先に決まって、かっこいい映像が得意な方だと聞いていたので、この曲だったら物凄くかっこいいMVにしてくれるんじゃないかと思って、「解離性同一人物」がタイトル曲になりました。

―― シャラクさんは今回の監督さんと一緒にお仕事がしたいとずっと思っていたとか。

シャラク:そうなんです。すごく人柄が好きで、ずっと一緒に何か作りたいなと思っていて。今回念願叶って一緒にMVを作ることができました。

―― 2曲目の「○△□×」はフクスケさんの曲ですね。

フクスケ:この曲は、「解離性同一人物」と「メタリア~ノ?ピコリア~ノ!」が決まってから、その間を縫うようにして作った曲です。メトロノームっぽいけど、今までのメトロノームでは出していないような、サビの掛け合いとか、歌の譜割りとか、そういうところがおもしろい曲になったと思います。

リウ:この曲は、フクスケくんっぽい曲だなというのが第一印象で、ただタイトルが決まったときに、「なんて読むんだろう?」って思って、それがわかったときのやられた感がすごかった(笑)。してやられた…みたいな悔しさもあって。

―― 確かに、「×」の部分が曲を聴いて、「ばってん」とわかったときの、やられた感はすごくありました(笑)。

リウ:ありますよね。

―― 記号の羅列は目の印象にも残りますしね。

フクスケ:タイトルはサビの歌詞ができてから最後につけました。メトロノームのロゴも「×」なんで、それにも合っているな、と。

シャラク:この曲を聴いた人から「ロックっぽい曲だね」って言われることがあって、それで昔のメトロノームの曲を聴き返したら、フクスケの曲ってギターがゴリゴリしてる曲が多くて、だから昔から変わってないんだなと思いつつ、静かになるサビのところがやけにおしゃれで、「何、これ、おしゃれ」って思いました(笑)。

フクスケ:7年で大人になって少しおしゃれになったんだよ(笑)。

シャラク:1曲で変わった部分と変わっていない部分の両方が見えるのはすごいと思う。

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