INTERVIEW

メトロノーム

取材/文:なるまゆか   公開日:2016.09.23

INTERVIEW > メトロノーム  (3/3)

「昔と同じだ」って安心してくれる気がする

―― 3曲目の「メタリア~ノ?ピコリア~ノ!」はシャラク節が炸裂という印象を受けました。メロディがしつこいくらい頭の中で回るんです。ちなみに今も(笑)。

リウ:このサビメロは残りますね。マスタリングスタジオでエンジニアさんも「メタリア~ノ」が抜けないって言ってました(笑)。

シャラク:この曲は、当時のメトロノームに寄せるつもりで、新しい引き出しを一切開けずに昔のメトロノームそのもののような曲を作ろうと思って作りました。Aメロの声色が特徴的なんだけど、この声の使い方をしやすい曲を作ろうと思って、やっぱり自分の声質を活かせる曲を作れるのは自分だから、最大限に活かせるこういう曲調になりました。「解離性同一人物」は、メトロノームが活動を続けて進化していたらという曲で、「メタリア~ノ?ピコリア~ノ!」は当時から変わらないでいたらという曲で、「○△□×」はその両方を持っている曲。すごくバランスの取れた3曲だと思います。

リウ:僕が書いた曲はもしかしたら聴いてくれた人が「あれ、昔と違う」って感じるかもしれないけど、聴き進めたときに「メタリア~ノ?ピコリア~ノ!」が来たら「昔と同じだ」って安心してくれる気がするんですね。そのバランスが素晴らしいと思っています。

フクスケ:やっぱりこのAメロの歌とメロディは、歌っている本人だからこそ作れるもので、他人じゃああはできないと思うので、すごくいいものを持ってきてくれたなって思いますね。懐かしさがありながらも実はコード進行が昔にはなかった感じなので、きちんと進化もしているんですよ。

―― 3人の個性が強く出た3曲となりましたが、改めて聴きどころを教えてください。

フクスケ:「解離性同一人物」は、やっぱり昔はできるだけ避けていたギターソロですね。チョーキングから始まる素敵なソロパートなのでみんなに聴いてほしいし、「○△□×」は、掛け合いのところを、聴くというよりは体で楽しんでほしいなと思います。「メタリア~ノ?ピコリア~ノ!」はフレーズ的に難しいことをしているわけではないけど、昔だったらできなかった音の作り方ができて、シンプルななかにも存在感のあるギターが弾けたので、そういうところを聴いてほしいです。

リウ:今回は3曲ともミックスまで3人だけでやったんです。だからすごく細部にまでこだわって作れたので、ベテランならではの味が出ていると思います。今回はとことん自分とメトロノームに向き合えたと思うし、プレイもとことん突き詰められた気がしているので、昔とは違うメトロノームが感じられると思います。

シャラク:3曲とも歌い方がそれぞれ違って、この3人の曲を歌うとこうなるというお手本のような曲が揃っているんですね。個性が強いと感じたのはきっとそういうところでもあると思うんです。さっきリウも言っていたけど、安心して聴けるシングルだと思います。個人的な話ですけど、解散していたバンドが復活して新曲が出たけど、進化しすぎて自分が思っていた曲と違ったという経験をしていたので、そうならなくてよかったと思います(笑)。

―― 昔の音を知っている身としても、このシングルは「ああ、メトロノームだ」って安心して聴かせていただきました。メトロノームとしては、今後はどんな活動を予定していますか?

フクスケ:19日のライヴで発表しますが、12月に東名阪ツアーを予定しています。やっぱりライヴをたくさんやりたくて、でも長いツアーになると、流れでこなしてしまうというか、自分のちゃんとできる範囲ってあると思うんですよね。なので、できる範囲で一本一本ちゃんとライヴをやっていきたいと思っています。

リウ:今は3人で何事も全部決められる環境なので、自由に納得のできる活動をしていきたいと思っています。活動休止期間にそれぞれが得たものもたくさんあるので、そういうものを活かしながら活動していけたらいいなと思うし、曲の構想とかやりたいことがたくさんあるんですよ。昔できなかったこと、例えば海外でのライヴとか、そういうのも機会があればやってみたいと思っています。

シャラク:あまり深く考えずに、余裕のある、大人な感じで活動をしたいですね。ただ大人だけど尖ってはいたいので、余裕を持って冷静な目で尖ったかっこいい音楽をやっていきたいです。すごく楽しんでやれそうな気がしてます。あと、若者に目指されたい。憧れられたいっていう欲求があります。これ、昔からずっと言っている気がするけど(笑)。

―― V系ピコピコシーンを引っ張ってきたのはメトロノームじゃないですか?

シャラク:再起動にあたって、こういう取材のときに「自分たちのフォロワーをなぎ倒すつもりで行きます」的な発言をしたいなと思って色々調べたけど、どうやらメトロノームのフォロワーはいないみたいです(苦笑)。

―― 調べちゃったんですね(笑)。

シャラク:はい(笑)。これから活動して憧れられる存在になれたらいいな、と。

フクスケ:これからはそれぞれの活動もしながらメトロノームもやるという感じになるので、今の自分たちがライヴでどれくらいできるのかまだわからない部分もあるので、Zeppワンマン、12月に東名阪ツアーをやって、徐々に感覚を取り戻していきたいと思ってます。

―― リハビリが必要と。

フクスケ:そうですね。いきなり長距離は走れないので、しっかり準備をしてこれからの活動に備えたいと思ってます。

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