INTERVIEW

Administrator

取材/文:なるまゆか   公開日:2011.10.03

5月に初のワンマンライヴを成功させ、勢いを増し続けているAdministratorの記念すべきファーストアルバム『CROSS』が10月5日にリリースされる。メンバー全員が初体験となったフルアルバム制作は意外にもスムーズに、驚くほどの集中力で進んだという。メンバーそれぞれが作曲した個性的な楽曲が散りばめられ、4人の結束力、Administratorのバンド力が詰め込まれた今作は、優しく、激しく、妖しく、そして楽しく。色とりどり、表情豊かなアルバムに仕上がった。4人の想いが結実した、絶対に聴いてほしい名作が今ここに誕生した。

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“今”を詰め込んだカラフルな音たち

―― 少し時間が経っていますが、5月に行われたファーストワンマンはいかがでしたか?

:ワンマンライヴってもっと時間が長いと思っていたんですけど、あっという間に終わっちゃいましたね。普段の対バンスタイルより、当たり前ですけど曲数が多かったんです。でも本当にあっという間で、最後の曲のときとか「あーもうこの曲で終わっちゃうんだ…」って切なさと寂しさが押し寄せてきて、もうたまらなかったです。

:本当にあっという間でしたね。初っ端から「もうあと○曲しかない!」って考えちゃって、でもそれがあったからか瞬間、瞬間に気持ちを込められたし、細かいところまで楽しめましたね。こんなに長いステージをやったのは初めてだったんですけど、Administratorは長い時間をかけて魅せる方が向いてる気がしました。

Takuya:バンドにとって大切な特別な一日になったし、振り返ればダメなところもいっぱいあって、課題もいっぱい見えたライヴでした。終わった直後はもちろん「楽しい!最高!」って思えて、それはそれでよかったんですけど、時間が経って振り返るとまた見え方、感じ方が違ってきたんですよ。俺らはワンマンライヴのあと、夏はイベントツアーで全国を回ったんですけど、ワンマンがあってツアーに出るのと、なくてツアーを回るのとではライヴに対する姿勢が変わってきたと思うし、すごく意味のあるライヴになりました。

公佑:ライヴ自体とは少しズレちゃうんですけど、このライヴのあとに初めて打ち上げをしたんですよ。今まで打ち上げってやったことなくて。初めてライヴ後に4人でお酒を飲めたのも嬉しかったし、何よりライヴ直後にライヴの感想とかお互いの思ってることを話せたのがすごくよかったですね。

―― 今回のアルバムはこのワンマンライヴ後の制作ということですが、ワンマンをやる前と後ではアルバムの仕上がりに差が出たんじゃないかなって思うんですけど。

:結果的にはそうかもしれないですね。特別何かを意識してはいなかったですけど、自分たちの中にあったものが自然に出た結果な気がしますね。

―― 皆さん、フルアルバムの制作は初めてだったんですよね?

:全員、人生初のフルアルバム制作でした。

―― 初めてのフルアルバム制作、大変じゃありませんでした?

:それが意外とそんなことはなくて、大きなアクシデントもなく、詰まることもなくスムーズに進みました。制作期間は短かったんですけど、その短い中で全員がモチベーション高く、すごく集中していたんで、凝縮した濃密な時間になりましたね。

―― 今回のアルバムのテーマやイメージってどういうものですか?

公佑:ワンマンの前、4月くらいから曲作りや選曲会をやっていたんです。その頃に今回のアルバムをどういうものにするか、みんなで話し合ったんですけど、本当に色んな意見が出たんですよ。「へヴィで激しいアルバムにしよう」とか「かっこいいアルバムにしよう」とか「とりあえず良い曲を集めよう」とか「壮大なアルバムにしよう」とか具体的なものから抽象的なものまで本当にたくさん。それを全部採用した結果、「Administratorのファーストアルバム」っていうコンセプトに決まったんです。シングルでは見せられなかった、見せきれなかった自分たちを表現することがこのアルバムでのテーマでした。

―― バラエティに富んだ曲が並んでいるのに、Administratorらしさがしっかり表現されていて、そのコンセプトは聴いていて感じましたね。バラエティに富んだ要因にやっぱり4人それぞれが書いた曲が収録されているというのがある気がしますね。個性豊かだし、龍さんはやっぱりロマンチスト。

:そうなんですよ。

:なんかロマンチストキャラが浸透してきてますね(笑)。

―― 龍さんのライヴでのパワフルなプレイからは想像できないんですけど、作るものは曲も詞も繊細でしなやかですよね。

:ギャップ萌えってやつですね(笑)。

:でもその感想は嬉しいですね。これが本当の自分なんだと思います(笑)。俺はこういうテイストしか書けないというか、俺が書くテイストって芥くんが持っていないテイストなんですよ。そこは俺の持ち味だからこれからも生かしていきたいって思ってます。

―― 今回の「エンゼルランプの涙」はどういうイメージで作られました?

:今までに俺が作った曲は悲しい要素がメインで、でもどこか前向きっていう雰囲気の曲が多かったんです。でも今回は悲しい要素がなくガッツリと前向きな曲になったんですよ。ストレートな前向きさを男女で表現したんですけど、これまでの曲と比べると新しいかもしれないですね。

―― 龍さんの歌詞ってどこか文学的な雰囲気を感じるんですけど、普段から本はよく読まれます?

:頻度で言うとそこまでじゃないですけど、本とか映画とか、そういうものがヒントになることは多いかもしれないです。今回のこの曲も映画とかの影響を受けてますね。

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