INTERVIEW

アンド

取材/文:なるまゆか   公開日:2011.09.14

Vo.郁磨、Gt.キリ、Gt.PECO、Ba.けん、Dr.KAJIの5人組バンド、アンドが9月14日にメジャー進出を果たす。“ECCENTRIC  AGENT”というコンセプトを掲げ活動している彼らがシーンに攻撃を仕掛けるべく送り込んだメジャー1stシングル「BLAZE」は、アンド史上最高に激しく凶暴な楽曲。アンドの持つ鋭い攻撃力を発揮した作品になっている。アンドはこのメジャー進出を発端に、「アンド・平成23~24年度・宣戦布告8大任務」と題されたミッションを遂行していく。アンドの攻撃はメジャーシーンにどんな旋風を巻き起こすだろうか。
体調不良で欠席のBa.けんを除く4人に話を訊いた。

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メジャーシーンへ侵攻開始

―― アンドは“ECCENTRIC AGENT”というコンセプトを掲げて活動していますが、まずはこのコンセプトの説明をお願いできますか?

キリ:超越した集団=“ECCENTRIC AGENT”という謎の組織から徴収された5人がリリースやライブという様々な任務、指令を遂行しながら、ファン=AGENTを引き連れて音楽シーンを攻撃していくというのが俺らのコンセプトです。バンドを組むときに他のバンドと差別化をしたくて、二次元的なアニメの要素を取り入れようと思ったんです。俺が見てきたヴィジュアル系バンドって倒立したり、墨吐いたり、演奏には関係なく突拍子のない行動をするバンドが多かったんです。このコンセプトはそういう何かを超越したことをやりたいというところから生まれたものなんです。

―― ここまでコンセプチュアルなバンドって最近は少なくなっていると思うんですけど、コンセプチュアルであることにこだわる理由というと?

キリ:元々ヴィジュアル系をやりたいと思ったきっかけは姉の聴いてたX JAPANだったんです。X JAPANを知ったときはまだ小学校の低学年だったんで、「お化粧してて怖い」って思ってたんですけど(笑)、小学校高学年くらいになってくると同級生もX JAPANを聴くようになってきて、そのときに俺も改めてちゃんと聴いたんです。そしたらドップリとハマってしまって。やっぱり見た目から来るインパクトが衝撃的で、人間を超越してるというか、アニメのような日常とはかけ離れた世界観が気に入ったんです。だから自分がバンドをやるときもX JAPANのような独自の美学を持ったバンドをやりたいと思ったんです。

郁磨:俺は、バンドを始めたときに、ステージ上でただ歌う、演奏する、だけじゃなくて、自分たちとお客さんと一体感になれる何かが欲しいなって思っていたんです。昔からこのバンドのファンのことはこう呼ぶ、みたいなファンの子たちを象徴する名前ってあったじゃないですか。ファンクラブの名前とか使って。そういうものがあればきっと一体感を生み出せると思って、自分たちにも欲しいなって思っていたんです。でもまだファンクラブなんてないし、どうしようかなって色々考えていたときに、「あ、コンセプトを決めてファンの呼称も決めちゃえばいいんだ」って気付いたんです。一体感を生み出すためのキーワードっていうのが俺にとってのバンドコンセプトですね。

PECO:バンド活動して音源をリリースするときに、色々な方向に向いてしまうよりは何か1つテーマがあったほうが自分たちのやりたいことが明確になるし、お客さんにもわかりやすく提示できるなって思ったんです。その1つのテーマがコンセプトです。それに1つのコンセプトを俺らとファンの子たちで共有できたら、同じ方向を向いて成長できる気がするんですよね。アンドっていうバンド名も“一緒に”って、そういう意味合いを込めて付けたんです。

―― KAJIさんは昨年アンドに加入しましたけど、こんなにコンセプチュアルなバンドに入ることに不安とかはありませんでしたか?

KAJI:不安だらけでしたね。不安しかなかったです。でも、前にやっていたバンドでなかなか結果を出せないでいたときにアンドを見て、すごくキラキラと輝いて見えたんですよね。乗り越えなきゃいけない壁は高いと思ったんですけど、アンドで自分の力を試してみたいとも思ったし、アンドならより自分を高められる気がして、入ることを決めました。

キリ:元々KAJIはヴィジュアル系じゃなくて、アンドが初めてのヴィジュアル系バンドだったんですよ。

―― そうだったんですね。

キリ:だから最初は「ヴィジュアル系に対して偏見を持っていたらどうしよう」って思っていて。でも「新たな挑戦としてやってみるのも悪くないんじゃない?」って口説いてまずはサポートとして入ってもらったんです。最初は戸惑いがあるのも見ていて感じたんですけど、正式加入して1年経って、KAJIもヴィジュアル系とはなんぞやっていうのがだいぶ見えてきたと思うんです。結果としては、KAJI自身も大きくなったし、KAJIに刺激を受けて俺たちも成長できたし、相乗効果が生まれたと思いますね。

―― なるほど。アンドはコンセプチュアル故にメンバーのパーソナルな部分が謎のベールに包まれているので、それぞれがどういう人か改めて教えてください。まず、郁磨さんはどういう人ですか?

キリ:郁磨は攻撃力のあるドスの効いた声を持ったヴォーカリストで、度胸もあるし、アグレッシブだし、フロントマンとしての魅力がある人です。

PECO:普段からすごく雰囲気のある人なんです。ステージで何をするか予想がつかないというか、良い意味で何を考えてるかわからない人。ミステリアスな部分があって、「何をしてくれるんだろう?」って好奇心をくすぐってくれるんで、ヴォーカルっていうポジションにピッタリな人だと思います。

KAJI:アンドに加入する前にPVとかを見て“怖い人”ってイメージを持ってたんですけど、実際入って一緒にいるようになったら自分と似てる気がして親近感が湧きましたね。

―― 怖い人ではなかった?

KAJI:なかったです(笑)。お調子者なところがあったり、ナイーヴで考え込みやすかったり、そういうところが俺と似てる気がします。落ち込んでたりしてもステージに出たらスイッチが入るし、郁磨さんはオンとオフの切り替えが上手いですね。

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