取材/文:なるまゆか 公開日:2011.05.18
昨年結成10周年を迎え、さいたまスーパーアリーナ、幕張メッセでのライブ、ベストアルバム『Historical ~The highest NIGHTMARE~』のリリースなどアニバーサリーイヤーの名に相応しい精力的な活動を見せたナイトメアがレコード会社を移籍し、5月18日に前作「a:FANTASIA」から約11カ月振りのニューシングル「VERMILION.」をリリースする。移籍を経て「新たなスタート!」と意気込んでるかと思いきや、移籍に関しては「全く意識していない」と口を揃えて言うYOMI(Vo.)とRUKA(Dr.)。むしろ周囲のざわめきに驚いているそう。特別な意識をせずバンドとして変わらずに走り続けること、それが長く続ける秘訣なのかもしれない。
INTERVIEW > NIGHTMARE (1/3)
No, Limit これからも変わらず突き進む
―― ナイトメアは昨年10周年を迎えましたね。メンバーチェンジも活動休止もなく、10年続けるのはすごいことだと思うんですが、この10年での一番のターニングポイントというとどこになりますか?
YOMI:うーん、一番って難しいな…。インディーズ時代だとやっぱり東京に出てきたときですかね。東京に出てきて高田馬場AREAってライブハウスに出始めて、1stシングルを出せたときが一番のターニングポイントって言えると思います。
―― 東京進出は結成当時の目標でしたか?
YOMI:俺はそうだったんですけど、RUKAさんはナイトメアに入る前のバンドでツアーを回ったりしたんで、ちょっと違うかもしれないです。
―― RUKAさんはナイトメア加入前にすでに全国を回ってたんですね。
RUKA:いや、全国まではいかなくて、大阪くらいまでですね。
―― 東京に進出したときは、経験のある自分がみんなを引っ張らなきゃって気持ちはありました?
RUKA:いや、道くらいですね(笑)
―― (笑)。結成時にナイトメアが理想としてたバンド像ってどういうものでしたか?
YOMI:ヴォーカルだけが目立ってるバンドよりもメンバーそれぞれのキャラクターが立っているバンドにしたいなって思ってました。
―― 確かにナイトメアは皆さんの個性が強いですね。そういうメンバーを意識的に集めたんですか?
YOMI:いや、そこはヴィジュアル重視で(笑)。
―― (笑)。今日はYOMIさん、RUKAさん、お二人でのインタビューなので他の三人がどういう方なのか教えていただけますか?では、まず柩さん。
YOMI:柩は昔は変な動きをしたり派手なパフォーマンスをしてたんですけど、今は少しラフな動きが増えてきたかなって思いますね。より自然体になったというか。
RUKA:洒落っ気が出てきたのかメイクも薄くなってきましたね。前は「俺はバンドを続ける限り派手なメイクをする」って言ってたのに最近薄いもんな。納得行かない(笑)。
―― 柩さんは濃いメイクの印象が強かったですもんね。
RUKA:でも最近のアー写は俺が一番濃かったりするんですよ。
YOMI:確かにそうかも。RUKAさんか咲人が濃い気がしますね。
―― 柩さんの中で何か変化があったのかもしれないですね。
RUKA:単にモテたいだけじゃないですか?(笑)
YOMI:それはあるな(笑)。でも柩の中の「かっこいい」の定義が変わったのかもしれないですね。
―― 咲人さんはどういう人ですか?
RUKA:どっか抜けてる人(笑)。
―― あれ?咲人さんは王子的なイメージが強いんですが。
YOMI:確かに昔はそういう完成されたイメージがあったんですけど、俺とか柩が壊そうとしてるんで(笑)。
―― 「王子なんて許さないぞ」と(笑)。
YOMI:「許さない」とまでは言わないですけど、ただの王子ではいさせないぞ、と(笑)。
―― 咲人さんが「抜けてる」っていうのは意外でした。
RUKA:正しくは周りから「抜かされてる」ですね(笑)。真っ直ぐ自分の決めた道を歩いてて、でも周りに引っ張られてその道が違う方向に曲がってしまったんだけど、それに気付かず「俺の道を歩いてる」って信じ込んで歩いちゃってる感じです。
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