INTERVIEW

NOCTURNAL BLOODLUST

取材/文:なるまゆか   公開日:2012.09.25

ヴィジュアルシーンに突如現れた新星・NOCTURNAL BLOODLUST。彼らのサウンドの基盤はメタル、ハードコアといった重厚なラウドミュージック。確かなテクニックと圧巻のパフォーマンスで観客を魅了 している彼らの最大の武器はヴォーカル・尋のシャウトテクニック。8種類ものシャウトを使い分けるのは日本では彼しかいない。
今年2月にリリース されたミニアルバム『Ivy』と、5月にリリースされた1stシングル「Bury me」でこれまでラウドミュージックに触れたことのない層にもアプローチをしてきた彼らが打ち出した2ndシングル「Last relapse」はシャウトの魅力が最大限に発揮された、これまでよりも辛口なラウド色全開の激しい楽曲。NOCTURNAL BLOODLUSTとは一体どんなバンドなのだろうか。

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4人の色を提示した2ndシングル

―― まずはバンドの結成から教えてください。

Cazqui:俺とMasaでバンドを始めようと思ってヴォーカルを探してたんです。シャウトがすごい人を探してたんですけど、ネットで尋さんが歌ってる動画を見つけて「これだ!」と思ってコンタクトを取ったんです。そのとき彼は海外にいたんですけど、こっちに戻ってきてバンドをやりたくてメンバーを探していて。それで一緒にやることになったんです。

Natsu:俺は元々2人と一緒にバンドをやっていたんですけど一時離れていたんです。2人がNOCTURNAL BLOODLUSTを結成したのは知っていたのでライヴを見に行ったりはしてたんですけどね。

Masa:俺らがヴィジュアルシーンに移るときにメンバーが脱退することになって、それでふとNatsuくんを思い出して連絡を取ったんです。それで「一緒にやらない?」って誘って。

―― 元サヤに戻った的な(笑)。

Masa:めでたく復縁しました(笑)。Natsuは元々俺らの楽曲を気に入ってくれてたからすぐに溶け込んでくれて。

―― 尋さんは海外でバンドをやっていたんですね。

:海外の大学に留学していたときにバンドをやっていたんだが、日本に帰国することになって新たなメンバーを探していたんだ。そのときにネットを通じて探していたんだが、私が連絡先を載せるのを忘れていてな(笑)。でもCazquiはどうしても私と組みたかったようで試行錯誤して私まで辿りついてくれたんだ。

Cazqui:そうなんです。「この人だ!」って思ったから必死に探して。今思うとすごい執念ですね(笑)。

―― それだけ尋さんが魅力的だったってことですよね。

Cazqui:シャウトができるヴォーカリストってたくさんいるんですけど、彼のように色々な声を使い分けるヴォーカリストはなかなかいないと思うんですよ。やっぱり海外でやっていただけあって歌もネイティヴな雰囲気があって、もうこの人しかいないと。

―― 尋さんのシャウトのバリエーションの多さっていうのはNOCTURNAL BLOODLUST 最大の武器になってますもんね。

:10代の頃にバンドを始めて、最初はミクスチャー系のバンドをやっていたんだが、すぐにスクリーモのジャンルに移ってそこでシャウトをやるようになったんだ。それから海外に渡って聴いたラム・オブ・ゴッドがかっこよくて、デスコアやメタルをやるようになってシャウトを極めていったんだ。自分の好きなシャウトをマネしながらバリエーションが増えていって、気付いたら今の数まで増えていたんだよ。

―― なるほど。他の皆さんのルーツもやはりメタルですか?

Cazqui:俺がギターを始めたきっかけはエリック・クラプトンだったんです。でもギターを持った中学生はやっぱり速弾きに憧れるようになって、速弾きをしたくてメタルを聴くようになりました。でもメタルだけではなくて、Jロック、Jポップも好きで聴いてましたよ。ただバンドをやるって考えたときに、メタルは感情が剥きだしの音楽だから自分の感情を表現するのにふさわしいジャンルだなって思ったんです。俺は、ももいろクローバーZとかに楽曲提供されてるNARASAKIさんという方を尊敬してるんですけど、その方もCOALTAR OF THE DEEPERSというバンドでハードコアとか色んなジャンルの楽曲をやりながら、ラウドミュージックを知らない人にも受け入れられるような音楽を作り続けてるんですね。俺もそういうふうに音楽を提示していけたらいいなって思ってます。

Masa:俺は、小さい頃はほとんど音楽を聴いてなくてゲームをずっとやってるタイプだったんです。中学生の頃にアメリカに行く機会があって、でも英語がわからないからずっとMTVばっかり見ていたんですけど、そのときにやっていたのがコーンとかリンキンパーク、スリップノットだったんです。それが異常にかっこよくて音楽に目覚めたんです。リンキンパークの音の重さがかっこよくて、たまたま友達がベースを持っていてそのベースを借りて弾くようになったんですけど、弾けるようになってきてどんどんコアなモノを突き詰めていくようになって、より重いサウンドを求めるようになったんです。でもそのときはその重い音がギターなのかベースなのかもわからなくて(笑)。友達が持ってた楽器がギターだったら今頃ベーシストじゃなくてギタリストになってたかもしれないですね(笑)。

Natsu:俺はずっとヴィジュアル系が好きでした。耽美系ではなくて黒い感じの、音楽的にはメタル寄りのヴィジュアル系を聴いてました。でも当時はそういうバンドが出してる音がどういうジャンルなのかわからなくて。ヴィジュアル系って音楽のジャンルじゃないじゃないですか。だから「このサウンドはなんていうジャンルなんだろう?」って調べたらメタルに行きついたんです。それでネットを見てたらメタル特有の要塞ドラムセットが出てきて、「なんじゃこりゃー!メッチャかっこいい!」ってテンション上がって。完璧に見た目から入りましたね(笑)。それでドラムを独学でやっていって、MasaとかCazquiに会って「これを聴け!」って色々教えてもらってメタルにどっぷりつかりました。トミー・リー(モトリー・クルー)とかジョーイ・ジョージソン(スリップノット)とか、フレーズ云々ではなく叩いてる姿がかっこいいドラマーに憧れてます。

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