INTERVIEW

ユナイト

取材/文:なるまゆか   公開日:2012.12.07

ユナイトが2枚目となるフルアルバム『MEANiNG』を完成させた。奇を衒わず、1stアルバム『STARTiNG OVER’S』の流れを汲んだ今作は、ファンが望むユナイトをきちんと提示したいという思いから生まれたもの。前作の色を受け継ぎながらもチャレンジ精神旺盛に取り組んだサウンドは、ユナイトの幅広い音楽性にさらなる彩りを加え、力強く鮮やかに、リスナーにユナイトの魅力を訴えかけてくる。傑作を作り終えた5人に話を訊いた。

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みんなが望むユナイトを

―― 9月の国際フォーラムのライヴ終演後、未緒さんが「課題の残るライヴだった」とおっしゃっていましたが、それぞれ色々なものが見えたライヴだったのかなと思います。どのような景色でしたか?

ゆきみ:初のホールワンマンだったんですけど、予想してたよりみんなとの距離が近かったですね。ファンの子からも「後ろからもよく見えましたよ」って言ってもらえて。

―― ゆきみさんはトラブルもあったけど、対応力があるなって思いました。表情も変わらなかったし。

ゆきみ:いや、普段そんなにトラブルが起きないんで、内心メチャクチャ焦ってました。必死に顔に出さないようにしてましたけど(笑)。

―― そうだったんですね。ハクさんはどうでしょう?

ハク:課題はたくさんあったんですけど、あのライヴで課題を見つけられてよかったなって思うんですよ。今の自分に足りないものが見えたライヴだったから、それをこの先にどうやって活かしていくか考えられたし、次へのステップに繋がったライヴになった気がしますね。

:僕もハクくんと一緒ですね。よかったこともあったし、ここがダメだったからこうしようというのも見えたし、学びの多いライヴだったなって思います。

LiN:フォーラムとそのあとの海外公演を含め、「これじゃダメだな」って気付かされたことが多くて。気持ち的な部分でアマチュアだったなって悔しいくらいに感じたんです。技術が稚拙なこともあったんですけど、それ以上に自分の心構えが甘かったなって。

―― そこでプロ意識がより強くなったんですね。

LiN:まだまだですけど、意識的に変化はありましたね。フォーラムのライヴだけじゃなくて今年全体を振り返ってそう思います。

椎名未緒:ホールライヴをやろうって思ったきっかけは、楽曲をちゃんと聴いて楽しんでもらえるライヴをやらなきゃねっていう話からだったんです。ライブハウスのライヴだともみくちゃになって暴れて終わっちゃうというか、ホールの方がしっかりと曲を聴かせられる環境じゃないですか。ホールでちゃんと魅せられるバンドにならないとダメだなって思って挑戦したんですけど、色々な失敗もあったし、でも自分たちにとっていい経験になって、何よりやっていてすごく楽しかったんです。やる前はファンの子からも「ステージまでの距離があるからイヤだ」とか「暴れられないからイヤだ」っていうネガティブな声ももらっていたんですけど、ライヴが終わったあとはそういうネガティブな声がなくて、「ホールがいい」なんて声もあったりして。やった意味、答えが自分たちで見えた、収穫があったライヴだったなって思います。

―― このフォーラムのときにアルバムの発表がありましたが、レコーディングはこのときからすでにスタートしてたんですよね?

ハク:リズム録りはもう始まってましたね。

―― 2枚目のフルアルバムはどういうものを作ろうと思って取り掛かったんですか?

椎名未緒:ネガティブな意味じゃなくて、代わり映えしないものにしようと思ったんです。ファンの子たちが自分たちに求めているものをちゃんと提示してあげようという気持ちが強かったんです。というのも、これまでの俺たちのアルバムやシングルを聴いて好きになってくれた子はそういうユナイトが好きなわけで、自分たちのエゴだけで奇を衒ったものを作るんじゃなくて、それはこれから先にそういうタイミングも来るだろうけど、今はみんなが望むユナイトをちゃんと見せようって。

―― これまでの流れを崩さず。

椎名未緒: 1stからの流れに沿ったアルバムにしました。1stアルバムが進化したっていう感覚です。

―― 他の皆さんはどのようにこのアルバムと向き合いましたか?

:僕はこのアルバムのレコーディングで発声の仕方が変わっていったんです。出来上がって、アルバム全体を通して聴いてみると、前回より表現力がついた気がしますね。幅が広がった気がします。歌詞があって歌があって、歌から歌詞が入ってきやすい歌い方ができたんじゃないかな。

LiN:この1年で「ギターとは」っていうのが見えてきたので、前作とは違う、進化したギターを弾かなきゃなって思ってました。前作のギターは子供っぽいギターでそれはそれで好きなんですけど、ガチャガチャしすぎてた気もしていて。それよりは少し大人になった、子供らしいやんちゃさは残しつつも少し成長したギターを弾けた気がしますね。メリハリのあるギター、出るとこ出て、引くとこ引いて、というか。

ハク:プレイ面だと、前は「主張したい」っていう気持ちが強かったんですね。リズム楽器って興味ない人には「ベースの音どれ?」ってわからなかったりするじゃないですか。それがなんか悔しくて、ギターに負けない音作りを意識してたんです。元々動くフレーズとか目立つフレーズが好きで、そういう方向に持っていきがちなんですけど、もしかしたらそれが楽曲の良さを殺しちゃってたのかもしれないなってふと思って。今回のアルバムは自己主張よりも曲の良さを第一に考えたんです。引き算ですね。ここにはギターが入ってくるからだったら俺はこう弾こう、みたいな。

―― 自分を出すだけじゃなくて周りを生かせる音作りですね。

ハク:そうです。他のメンバーがどうしたいのか前よりわかるようになったんですよね。でも大人になりすぎてもダメだと思うから、バランスですね。LiNくんが言ってたみたいに、メリハリが大事だなって思いますね。

ゆきみ:俺は、新しいスネアでレコーディングをしたんですけど、かなり気に入ったドラムの音が録れました。音作りもそうだし、機材の配置でどういう音が録れるかがわかってきたから、それを活かせた気がします。2枚目だからできたことが多かった気がするんですよ。1枚目は何もわからず録ってた気がしていて(笑)、その反省も含め、得たものがしっかり反映されたなって。

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