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BugLug

取材/文:なるまゆか 撮影:河井彩美   公開日:2013.05.13

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BugLug 東名阪ONEMAN LIVE「-BUNMEIKAIKA-」
5/3@赤坂BLITZ

BugLugの東名阪ワンマンツアー「-BUNMEIKAIKA-」ファイナル公演が、5月3日、赤坂BLITZで行われた。一階席は早い段階でソールドアウトしたため急遽二階席を解放。パンパンになった赤坂BLITZは開演前から気合いに満ちていた。

客電が落ちSEが流れると、ステージを覆う紗幕に映像が流れた。ティムバートンの世界観を持ったアニメーション。墓地のシーンが流れ、そこには、「R.I.P」の文字と各メンバーの名前が彫られた5つの墓石。並んだ墓石の下に敷かれた土がゴソゴソと動くとそこからBugLugのロゴが一気に飛び出した。紗幕にツアータイトル「-BUNMEIKAIKA-」がドーンと映し出され、メンバーのシルエットが浮かび上がると大きな歓声が沸き、1曲目「R.I.P」からハンパない盛り上がりを見せた。

一聖が「忘れられない1日にしてやるから、みんなついてこい!」と力強く叫ぶと、ステージには龍や茜空が浮かび上がり、和の装いに。「Ms.アリゲイター」だ。サビで燕が前に飛び出すと、優もステージ際まで体を乗り出しオーディエンスを煽っていく。ギターソロでセンターのお立ち台に上がった一樹は、華麗にソロを決めるとネックにキスをして王子様っぷりを見せつける。将海も腕の血管を浮き上がらせながら力いっぱいにプレイ。エネルギッシュに叩きながらもフロアを見つめる表情は穏やかで優しい。
「ギロチン」、「SHOW 2 GLOW」、「バイバイS.O.S」、「メランコリック・キャンディー」と快走を見せた前半戦。指弾きで魅せる燕のベースが趣のある「Live to Love」で会場はしっとりとした空気に変わった。サビで見せる声の融合も非常に味わいがあって、BugLugの進化を思わせた。

「リリカル・マジカル」で全員が合掌して終わるというシュールな展開を見せると、場内に流れたのは迷子のお知らせ。「迷子のお呼び出しをいたします。ヴォーカルの一聖くん、メンバー様がお探しです。至急ステージにお戻りください」
ステージに一聖の姿はない。曲が始まり、歌は聞こえるものの、一向に姿が見えない。どこから現れるのかとキョロキョロ落ち着かないオーディエンスの意表を突き、2番のサビに入ったところでステージ後方のPA機材前に一聖が現れた。一気に後ろに押し寄せるオーディエンス。曲に合わせた突飛な演出が楽しすぎて笑顔が止まらない。

一聖が「もっと狂っちまえ!」と言っているように目を見開いて挑発していた「BUKIMI」、大量のスモークのなか一樹が悪そうなギターを聞かせた「マゼルナキケン」とさらなる怒涛の攻撃が続く。「WGMM」では「ありのままのさまー!」をオーディエンスが大絶叫するシーンがあったり、「KAIBUTSU」では一聖が客席にダイヴをするシーンがあったり、お互いに信頼しあってライヴを展開しているのが非常によく伝わってきた本編だった。

アンコール。スクリーンにシングルリリースとツアーの告知映像が流れ、映像のアナウンスに従って起こった「ばっちこい!」コールに導かれメンバーが順々に登場。歴代のアーティスト写真とメンバーの子供時代の写真がスクリーンに映し出され会場は狂喜乱舞。かわいらしい子供時代の写真に照れ笑いをする5人の姿もファンの心をくすぐった。
「Revolution Perfect Game」「Y×Y×M×E」と披露し、MCを挟んだ後に披露された「アシタハレルカナ。」リリース時のインタビューで「BugLug史上最高に難しいギターソロ」と話していたこの曲。ギターソロの部分は一旦音を止め、一樹、優がセンターのお立ち台にスタンバイ。靴紐を直し、気合い十分で最大の見せ場に挑む2人。肩を寄せ合ってバッチリソロを決めると最高の笑顔でハイタッチ。「このフレーズをライヴで二人で気持ちよく弾いて終わったあとにハイタッチしたらメチャクチャ気持ちいいと思う」という一樹の言葉通り、難関をクリアし笑い合う2人はキラキラと輝いて見えた。

将海、燕、優、一樹と順々にソロを見せた「ASOVIVA」を終え一度袖に捌けた5人が再びのアンコールで呼び戻されると、一聖が口を開いた。
「BugLugで歌ってきた3年間、俺は歌うことの意味や自分らしくいられる場所ってどこだろうって考えたりしていて、その答えがやっと見えてきたんだ。俺が今ここに立っている意味、それから今まで生きてきた意味を、ここに来てくれた人たちに伝えたいと思います」
そう告げて演奏されたのは「LOST CHILD」。

この曲はBugLug結成前、一聖が「もう歌うのはやめよう」と心が折れたときに書いたもので、4人と出逢えたからこそこうして演奏することができた大切な1曲だということ。
音楽なんてなくても生きていける。でもここが俺の居場所だから俺は歌う。夢は終わらせない。夢のあるやつは諦めるな、夢のないやつは俺たちが夢を持たせてやる。

演奏中、スクリーンにはこの曲に込められた一聖の熱い想いが映し出された。
一樹も優も燕も目から溢れだす熱いものを堪えきれず、一聖の声も涙で掠れていた。
深く一礼をし、ステージを去るメンバー。最後にスクリーンに映し出されたのは一聖からの手紙だった。

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みんなへ

純粋な気持ちを言葉にするね
いつもそばにいてくれてありがとう
愛してます

一聖
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いつも“俺様”を貫いている一聖の珍しく素直な愛情表現。メンバー、スタッフ、そしてたくさんのファンに愛されることで生まれた自信が一聖を素直にさせたのだろう。ただ、手紙という形で直接声に出して言わないところが何とも一聖らしい。
一聖、一樹、優、燕、将海、そして彼らを愛するすべての人たちの居場所であるBugLugはたくさんの愛に包まれてもっともっと素晴らしいバンドになっていく。そう確信させてくれた見事なライヴだった。

BugLug 東名阪ONEMAN LIVE「-BUNMEIKAIKA-」
5/3@赤坂BLITZ セットリスト
1.R.I.P
2.Ms.アリゲイター
3.ギロチン
4.SHOW 2 GLOW
5.バイバイS.O.S
6.メランコリック・キャンディー
7. Live to Love
8.リリカル・マジカル
9. 迷子CH
10. メイドインマイン。
11. BUKIMI
12. マゼルナキケン
13.鋏角亜門
14.絶交悦楽論
15.WGMM
16.KAIBUTSU

EN1.Revolution Perfect Game
EN2.Y×Y×M×E
EN3.アシタハレルカナ。
EN4.ASOVIVA
EN5.LOST CHILD