LIVE REPORT

defspiral

取材/文:なるまゆか 撮影:T.URANO(Hearts)   公開日:2013.06.14

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defspiral 3rd Anniversary Live -Dear Freaks-
2013.5.27@Shibuya O-WEST

5月22日に2ndアルバム『Voyage』をリリースしたdefspiralが結成3周年を記念してO-WESTでワンマンライヴを開催した。
SEが鳴りブルーのバックライトがステージを彩ると、準備万端の表情で待ち受けていたオーディエンスの手拍子が始まった。MASAKI、MASATO、RYOの順にメンバーが登場。少しの間を取ってTAKAが登場すると、どんどん声が上がり、会場の温度も急上昇。
力強いMASAKIのドラムが会場の空気を切り裂き始まったのはニューアルバムの1曲目を飾っている「VOYAGE」。体の芯に沁み入るベースとソリッドなギター、そして艶やかで伸びのあるTAKAのヴォーカル。貫禄ある演奏はただただ、かっこいい。

大量のスモークがステージを包んだ「STORM」。ベースソロに行く前に中指を立てて煽るRYOの姿がテンションを高め、バンドの竜骨であるMASAKIのパワフルなドラミングがさらに感情を攻め立てると、MASATOのギターソロがクールな「READY OR NOT」で会場はさらにヒートアップ。続く「Masquerade」でTAKAが艶々したセクシーな歌声で魅せると、「PARADISE」ではTAKAがMASATOの頭を撫でたり、RYOと向かい合って笑い合ったり、楽しそうに演奏する姿はとても温かい。

「3rd Anniversary Live -Dear Freaks-へようこそ。祝いに来てくれましたか!最高に暴れて、最高に汗かいて、最高にいい顔見せてください!忘れられない夜にしようぜ!」

TAKAの言葉に応え、各々にメンバーの名前を叫ぶ声からこのライヴへの強い想いが伝わってくる。
MASATOの熱いシャウトが響く「Babylon」、ストロボの光が刺激的な「NIGHTMARE」と続き、「VERMILLION」が始まるとフロアから感嘆の声が漏れた。「朱に染まる」という歌詞に合わせてTAKAが真っ赤なライトに染め上げられたのだが、ステージに現れた赤の世界はなんとも妖しげな空気を醸し出し、しなやかな強さを持つ最強のヴォーカリスト・TAKAを演出するには申し分なく素晴らしいものだった。

曲が終わると会場は静寂に包まれた。無とも思えるほど静まり返った空間を打ち破ったのはMASAKIの力強いドラム。「MOON AND VENUS」だ。ミラーボールが煌めくなか、ムーディーな空気を放ちフロアを踊らせると、疾走感あるさわやかなメロディが印象的な「SNOW」、体の芯に響くベースが味わい深いバラード「Not Alone」を披露し、TAKAが口を開いた。

「ついにやってきました、3周年記念ライヴ!来ましたね、来ちゃいましたね。ホントに楽しみにしてたぜ!みんなも楽しみにしてましたか?あっという間に終わっちゃうからね。心に焼き付けて帰ってください!気合い入ったワンマン、ついてこいよ!!楽しもうぜ!」

TAKAの言葉の流れを崩さないようにしなやかに入ったMASAKIのハイハットをきっかけにジャムセッションへ突入。絶妙な音色で大人にしか出せない迸る色気に心くすぐられていると、そこからの後半戦、とことんハイテンションなパフォーマンスに魅せられた。
「SALVAGE」で激しく頭を振りながらプレイするMASATOとRYO。オーディエンスも思いっきり頭を振り、拳を上げ、終始攻めの姿勢を見せていたが、「声を聞かせて~」のところで聞こえたオーディエンスの歌声は、攻撃的なパフォーマンスのなかで際立って美しかった。
そんなオーディエンスの声の美しさに負けじと、TAKAがアカペラで魅了した「MELODY」。伸びやかなビブラートがフロアを包み心地良い空気が流れると、「GLARE」、「RESISTANCE」、「LOTUS」、「REASON」とガンガン畳み掛け、激アツな本編は終了した。

アンコール。最初に登場したMASAKIがドラムソロで魅せMASAKIコールを起こすと、続いて登場したRYO、MASATOにも、MASAKIのリードでコールが起きた。予想外のMASATOコールに「照れるな」といいながらハニカミ笑顔を見せるMASATO。最後にTAKAが登場すると、「楽しそうなことしてるね」とMASAKIにチラッと視線を向けた。「わかったよ」と言いたそうな表情のMASAKIの扇動で起きたTAKAコール。オーディエンスの声を聞きながら満足そうな表情を浮かべるTAKAがなんだかとても愛らしかった。
オーディエンスの声と拳に突き動かされるように前に前に攻めながら、シングル曲3曲を披露し、これでもかというくらいの勢いで走り抜け楽しそうな笑顔を見せた4人。結成3周年のアニバーサリーライヴはとても幸せな空気に満たされていた。

ソリッドな表情を見せながら情感を込めて魅せるギタープレイ、劈くようなシンバルと心音のようなキックが肝となっているドラム、5弦ベースで奏でられるリズミカル且つハードなグルーヴ、声量豊かに放つ艶やかなシャウトと色気に満ちた美声。この4人の化学反応がオーディエンスの熱情と相まって生まれた凄まじいエネルギー。
TRANSTIC NERVE時代からハイクオリティな演奏を見せつけていた彼らだが、4人体制のdefspiralとなった今、さらなるパワーアップを遂げていることは周知の事実である。その要因は彼らの中に存在する、常に絶えることのない音への好奇心ではないだろうか。ベテランの安定した演奏力はもちろん素晴らしい。しかしそれ以上に、己の好奇心を満たすように理想とする音を追い求める姿がdefspiralの最大の魅力なのだ。

8月にはニューアルバム『Voyage』を引っ提げたツアーも決定したdefspiral。ファイナルは彼らにとって特別な思い入れのある目黒鹿鳴館。この日の熱量を糧にしてさらに素晴らしいステージを見せてくれることは間違いないだろう。

defspiral 3rd Anniversary Live -Dear Freaks-
2013.5.27@Shibuya O-WEST
セットリスト

1.VOYAGE
2.STORM
3.READY OR NOT
4.MASQUERADE
5.PARADISE
6.Babylon
7.NIGHTMARE
8.VERMILLION
9.MOON AND VENUS
10.SNOW
11.Not Alone
12.RAINBOW
13.Break the silence
14.SALVAGE
15.MELODY
16.GLARE
17.RESISTANCE
18.LOTUS
19.REASON

EN1.REVOLVER
EN2.トワイライト
EN3.DIVE INTO THE MIRROR