LIVE REPORT

DaizyStripper

取材/文:なるまゆか   公開日:2013.10.16

LIVE REPORT > DaizyStripper  (1/2)
DaizyStripper Shibuya O-WEST 6DAYS
“EGOIST COLORS”Day6. DaizyStripper EGO

5月から5ヶ月連続でシングルをリリースしてきたDaizyStripper。5ヶ月連続リリースの5作目となる「Derringer」はオリコンウィークリーチャート6位というバンド史上最高の成績を収め、名実ともにシーンを牽引する存在になった彼らがShibuya O-WESTで6日間連続ライヴを敢行した。
この連続ライヴはメンバーそれぞれの“EGO”を通すというテーマが設けられており、各日、メンバーがプロデューサーとなり個性的なステージを繰り広げたわけだが、最終日は“DaizyStripper EGO”の名の通り、今現在の彼らの魅力、そしてエネルギーを存分に見せつけてくれた。

客電が落ち、ストロボライトの点滅とオーディエンスの声が呼応すると、風弥、Rei、なお、まゆと、順々にステージに登場。最後に夕霧が姿を見せるとオーディエンスの声はさらに高まりを見せた。1曲目「MISSING」から激しいヘドバンを見せ、スタンドマイクを持ってお立ち台に仁王立ちの夕霧。「LIVE or DIE」でオーディエンスと一緒に声を出すと、「明日のことは考えるな、今日ここで死んでいけ!」と強い視線でオーディエンスに投げかけ、「BLACK DROPPer」へ。最前柵に足をかけて身を乗り出し煽るまゆ、下手のスピーカーに体を預けながら気持ち良さそうに弾くなお。Reiもセンターに移動し、夕霧とともに激しく挑発する。風弥のドラミングもエネルギッシュで、力が入り険しくなった表情も曲の荒々しさを象徴していた。

「限界はとっくに超えてるけど、精一杯DaizyStripperを見せようと思ってるんで、今日もよろしく!」
夕霧の頼もしいMCの後に披露されたのは「嘘と陽炎」。ジャジーな曲を彩るのは色気あるReiのベース。そして跳ねるような風弥のリズムの上を踊るまゆのギターを支える職人のようななおの音も秀逸。続いた「東京ホライズン-NIGHT AND DAY-」の2番Aメロで見られたギター隊のアイコンタクトは、お互いのことを理解し合えている2人ならではの表情で、とても印象的だった。

さわやかに見せた「SundayDriver」から一転、「-Z-UNIVERSE」、「【eating apple】」とアクの強い楽曲で魅せると、弦楽器隊の3人は一旦ステージを去り、ステージに残った夕霧と風弥の2人で「Trigger」が演奏された。風弥のピアノと夕霧の声が重なり、しっとりした空気が会場を包んだ。
歌い終わり、深く一礼した夕霧が口を開く。
「我ながら無謀だなって思ったけど、やってみると本当に早くて、今日、もう最終日なんだよね。こうやってみんなが来てくれて、WESTは思い出のあるハコだし、本当に嬉しいです。どうもありがとう」

拍手のなか、「5ヶ月連続のライヴで、風弥としっとり歌ったあとは2人でリサイタルをやってて、初日にも“オー・ソレ・ミオ”をやったんだけど…」と夕霧が話を続けると、風弥がやりたそうな表情を見せ、「え、今日もやるの!?」と言いながら「じゃあ俺、あれやりたい!」と、夕霧は「千の風になって」を歌い出した。ビブラートの効いた美声は超本格的。笑顔を見せながら見ているファンの姿がとても温かい。

「こうして5ヶ月連続リリースができて、5ヶ月連続ライヴ、そしてこの6Daysができたのはみんなのおかげです。ありがとう」と、それぞれがファンへの感謝を述べたメンバーMCを経て、ライヴは後半戦へ突入。
後半戦はReiのベースがうねりを見せる「マネキン」からスタート。5ヶ月連続リリースのスタートを飾った「STARGAZER」、そして「PSYCHEDELIC HEAVEN」を披露すると、続く「decade」では、Reiと夕霧でピックの口移しがあったり、笑顔でモッシュをするオーディエンスの姿を見て楽しくなり、はっちゃけすぎたなおを夕霧が「こらっ!」と叱る場面も。

「自分もいつ死ぬかわからない。でも、生まれ変わってもこのメンバーに会いたいし、みんなにも会いたい。俺たちは人生をかけてDaizyStripperをやっていて、人生をかけてみんなを幸せにしたいと思ってる。これからもついてきてください!」
そう夕霧が告げ、演奏されたのは「HELLO,again」。じわっと熱く込み上げる感情をステージに残し、本編は終了した。

アンコール。登場し演奏の準備をしていたところに突然流れてきたSE。想定外の出来事に「え!?」と驚きの表情を見せる5人。ステージ上にはスクリーンが降り映像が映し出された。X JAPANの「Forever Love」をBGMに“EGOIST COLORS” Day1.風弥EGOのライヴ映像と所属事務所、T社長からのメッセージ。この6年間の彼らの努力と成長を称える言葉、そして彼らを支えてくれたファンへの感謝の言葉。
ステージに並んで座って見ていた5人は感動のあまり映像が終わってしばし放心状態。まゆは仰向けになって泣きじゃくり、風弥も床に突っ伏して泣いている。「バカ!泣くんじゃねぇ!」と他のメンバーを叱咤している夕霧も目には涙が。
「ちきしょう、泣かないぞ」と強がりながら、「まだまだ行くぞー!」とオーディエンスを煽ると、「Derringer」、「トレゾア」、「STAY GOLD」と3曲を披露。涙を啜りながらプレイするまゆを夕霧が「泣くなよ~」とからかうシーンや、「みんなの笑顔が大好きだー!」と叫ぶ夕霧の姿。感動的で愛情に満ちたアンコールとなった。

再度オーディエンスの声でステージに戻ってきた夕霧は、飛び跳ねながら楽しそうに笑っていた。「もう1曲だけ、みんなに伝えたいことが詰まってるからやります」と披露された「Bremen」。ライヴが終わりに近づくにつれ、5人の笑顔はキラキラと、どんどん輝きが増していった。
DaizyStripperは、時には無謀と思えるほどに、チャレンジ精神旺盛に果敢に攻め込むバンドである。その根底にあるのは、みんなを楽しませたい、おもしろがらせたい、そんなエンターテイメント精神であることは間違いない。この6Daysのチャレンジもその表れ。6日間それぞれのコンセプトの元、異なるセットリストで臨み、毎日を全員で、全力で楽しんだ。残念ながら6日間すべてを見ることはできなかったのだが、いかにこの6Daysが素敵な時間であったかは、そんなメンバーの表情から十分伝わってきた。

ステージ上で夕霧は「DaizyStripperは解散しない」と宣言した。そして、彼は「生まれ変わってもDaizyStripperでありたい」と付け加えた。DaizyStripperとして走り続けた6年、たくさんの苦難、大きな壁もあったけれど、たくさんの愛情に包まれ、これだけのバンドに成長することができた。DaizyStripperはメンバー、ファン、彼らを支える人全員にとって、絶対に失いたくない、かけがえのない大切な場所。これからも大切な場所を守りながら、さらに大きな場所にするために彼らは努力を惜しまないだろう。

5ヶ月間のハードスケジュールをこなし、さすがに今は全部を出し切ってカラカラ状態かと思いきや、どうやら彼らはすでに先々のアイディアで溢れているようだ。これからまたどんなサプライズをしてくれるのか、楽しみでならない。今、DaizyStripperを見ていないと絶対に後悔する。心の底から自信を持ってそう言える。瞬きは厳禁。目をこらして彼らの動向に注目していてもらいたい。

DaizyStripper Shibuya O-WEST 6Days
“EGOIST COLORS”
10月7日(月)Day6.DaizyStripper EGO セットリスト
SE
1.MISSING
2.LIVE or DIE
3.BLACK DROPPer
MC
4.嘘と陽炎
5.東京ホライズン-NIGHT AND DAY-
6.Sunday Driver
7.-Z-UNIVERSE
-SEQ-
8.【eating apple】
9.Trigger(Vo&Pf)
10.マネキン
11.STARGAZER
12.PSYCHEDELIC HEAVEN
13.decade
MC
14.HELLO, again

En1.Derringer
En2.トレゾア
En3.STAY GOLD

WEn1.Bremen

DaizyStripper Shibuya O-WEST 6Days
“EGOIST COLORS”  Day1.~Day5.セットリストは次ページにて掲載

前のページ (1/2) 次のページ