LIVE REPORT

BULL ZEICHEN 88

取材/文:なるまゆか 写真:maru、R2   公開日:2013.12.24

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BULL ZEICHEN 88 presents 『赤坂BULLッツ2013』
2013.12.8@赤坂BLITZ

BULL ZEICHEN 88のワンマンライヴ、『赤坂BULLッツ2013』が12月8日開催された。
定刻を過ぎた頃、場内に響くSEの音量が上がった。スタートの合図だ。フロアから声が上がるなか紗幕の後ろから光が差すとSEBASTIAN(Gt.)のシルエットが浮かび上がった。SEBASTIANが奏でたのは「Garden」。SEBASTIANに続き、栄二郎(Vo.)の姿が浮かび上がると歓声はさらに大きくなった。
「Garden」を聴かせたあと幕が降り強いバックライトが視覚を刺激すると、淳士(Dr.)のシンバルが耳を劈いた。「モンスター ~3/4 no good job night one show~」だ。栄二郎のシャウトと唸りをあげた轟音が激しく心を揺さぶってくる。初っ端から凄まじい盛り上がり。体を一気に熱が駆け巡る感覚がとても心地良い。
「Reset」でSEBASTIANとIKUO(Ba.)が前に飛び出すと、上手と下手に設置されたお立ち台に上がり、パンパンに詰まったフロアを見渡しながら各々の音で魅せていく。鋭い光でフィーチャーされた淳士。バシッとしかしサラッとキメるその姿は惚れ惚れの一言。

曲が終わり、栄二郎が口を開いた。
「2013年の締め括り、“赤坂BULLッツ”へようこそ!実はさっきまで緊張してたんだけど、みんなの笑顔見たら吹っ飛びました!今年1年の溜まったもの、今日はみんなに思いっきりぶつけようと思ってるんで、みんなも俺たちに思いっきりぶつけてきてください!」

青い光に染まったステージでクルクル踊るムービングライトが印象的な「Re+Load」。栄二郎はステージやフロアに水を撒きながらステージを走り回って自由に声を届けていく。圧のかかったサウンドで攻めた「Prologue」、激しさと優しさを併せ持った「覇烏」と続くと、ステージ後方に動きが。通常のドラムセットからRolandのVドラムにセットチェンジ。ミニチュアのようになってとてもかわいらしい。Vドラムでも淳士の職人技は健在。見た目がかわいらしいのに音はかっこいいなんて、正直、ズルい。

「モラトリアム」のあとに披露されたSEBASTIANのギターソロ。赤いブレイズヘアーに似つかわしくないアコースティックギターが奏でたのはプリンセスプリンセスの「M」。激しく攻め立てる印象が強いが故に正直違和感を覚えずにはいられなかったが、繊細な音色でフロアがしっとりとした柔らかな空気に変わった。

ギターソロが終わると淳士、IKUOそして少し遅れて栄二郎がステージに登場。「flywar」、「虹」と続くと、再びドラムセットがチェンジ。淳士のドラムが鳴り、リズムセッションへ。超絶技巧を持つ2人のあまりに素晴らしすぎるテクニックの応酬。セッションからソロバトルのような装いとなり、IKUO、淳士の技の魅せ合い。IKUOはどうやったらそんなに指が動くのかと目を丸くしてしまうほどのハイレベルなパフォーマンス。一方の淳士は光るドラムスティックを使って視覚的にも楽しませた。叩くと光るタムとキックもとてもかっこいい。ラストは「♪ちゃっちゃらちゃ~らちゃんちゃん」とオチのように終わらせ笑顔で2人仲良くピースサイン。かっこいいだけでなくかわいく茶目っ気たっぷりに終わるあたり、やっぱりズルい。むしろ、“さすが”と言うべきか。

ジャンプ、ヘドバン、手拍子とライヴの醍醐味を詰め込んだ「SKIN」の次に演奏された「Someday」では恒例(?)のSEBASTIAN弄りが始まった。「ファルセット使っちゃダメだって。地声でいかなきゃ」とダメ出しを受けながら歌うSEBASTIAN。オーディエンスも「ヒュー!」と声を上げて盛り上げたり、メンバーのダメ出しに乗っかって「もう1回!!」と煽ったり。その声に負けたのか、「止めないで次に入れよ!」とイヤそうな顔をしていたSEBASTIANも「SEBASTIANのSomedayリサイタルへようこそ~」と開き直って歌声を聴かせた。

「Someday」が終わるとMCタイムへ。「普通に上手く歌うんだもん」とSEBASTIAN弄りを続ける栄次郎に、「家で200回くらい練習したら声が出るようになっちゃって。きっとみんなも事故を想定してたと思うけど、上手く歌えたことが事故です(笑)」と返したSEBASTIANだが、淳士に「空気読むことを覚えたほうがいいよ」とさらに弄られる始末。メンバー同士のかけあいが非常におもしろく、オーディエンスも笑いが絶えない。
「赤坂BLITZ来ちゃいましたねー。今日この日を迎えられたのはみんなのおかげです。いい景色です!」と、栄二郎。年明けのライヴスケジュールを告知すると、「よし、告知もしたしあとは盛り上がるだけだ!行くぞ!」と煽りライヴは終盤戦へ。

オーディエンスを跳ねさせた「ボイマヘ」で栄二郎はフロアへ勢いよくダイヴ。「Bull」では、上手、下手、センターに分けてモッシュバトルを展開。音に合わせて楽しそうにクルクル回るオーディエンスの生き生きとした表情にメンバーも満足気に笑みを見せると、「カモン!!~メガトン未来~」、「Lovely」と駆け抜け、大盛り上がりで本編を終えた。

アンコール。「No.1」の演奏をBGMにしながら栄二郎が口を開く。
「8周年を迎えられたのはみんなのおかげです。こんなに長く続けられるとは思わなかったけど、自分たちが信じてきた音楽は間違ってなかったんだなって思います。来年も再来年もこれからもずっとマイペースで自分たちの信じるロックを鳴らして行こうと思ってます。さあみんなで歌おう!」
選ばれたオーディエンスにマイクを渡して歌わせたり、みんなで合唱したり、全員でとにかく声を出した「No.1」。まさにチーム一丸という表現が相応しい、素敵な時間だった。

「俺らのライヴはお前らのライヴだ」
ライヴ中、栄二郎が何度も口にしていたこの言葉。そして「No.1」の“険しい道だって 必ず君となら越えられる”という歌詞がこの日を象徴していたように思う。
4人のメンバー、そしてTEAM BULL8と呼ばれるファンたちが一緒になって作り上げた最高の景色は、BULL ZEICHEN 88の歴史に深く刻まれた。
バンド結成10周年も見えてきた今、BULL ZEICHEN 88はとてつもなくおもしろい。次回ワンマンは年明け1月23日、24日の2Days、高田馬場CLUB PHASEで行われる「ブルゼッケンアケオメ2014」。ブルハチ史上最大キャパとなる赤坂BLITZを経た彼らが、これからさらにパワーアップしたサウンドを響かせてくれることは間違いない。

BULL ZEICHEN 88 presents 『赤坂BULLッツ2013』
2013.12.8@赤坂BLITZ セットリスト
1.Garden
2.モンスター ~3/4 no good job night one show~
3.Reset
4.Re+Load
5.Prologue
6.覇烏
7.モラトリアム
8.Guiter Solo
9.flywar
10.虹
11.Bass &Drum Solo
12. SKIN
13.Someday
14.ボイマヘ
15.Bull
16.カモン!!~メガトン未来~
17.Lovely

EN1.No.1