LIVE REPORT

「KING GHIDORAH」

取材/文:なるまゆか 写真:本多元、前田恵   公開日:2014.02.28

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「KING GHIDORAH」2014.2.12@SHIBUYA-AX

SHIBUYA-AXにて開催された、BugLug、SuG、vistlipの3マンイベント「KING GHIDORAH」。3つの頭を持つ怪獣「キングギドラ」に準えたタイトル通り、ヴィジュアルシーンを牽引する3つの勇猛果敢なバンドたちの競演となった。

一番手はSuG。イントロが鳴り幕が開くと笑顔でステージに立つ5人が視界に飛び込む。ライヴは「Howling Magic」からスタート。ギターをかき鳴らしながら楽しそうに声を響かせる武瑠。masato 、yuji、Chiyu、shinpeiもニコニコとご機嫌な表情で音を紡いでいく。
「この一年間の想いが詰まった曲です!!」と武瑠が告げて始まったのは新曲の「MISSING」。オーディエンス一人ひとりの顔を見ながら歌う武瑠がとても印象的。伝えたい思いが溢れて止まらない。そんな表情だった。
「MISSING」に続いたのは「heavy+electro+dance+punk」。ジャキジャキとしたギターの音、パワフルかつテクニカルなドラムと体の芯に刺さるベースの低音が非常に心地良い。

「この3バンドでの対バンは初めてです!BugLugとは一緒にライヴをやること自体初めてで、ついに一緒のステージに立つことができました!」と、念願叶ってイベントが開催できた喜びを語った武瑠。武瑠は続けて、
「俺ら3バンドとも自分たちが一番かっこいいって思ってやっていて、そんな俺たちがぶつかってまた新たに生まれるものがあると思う。だから遠慮なしで行こうぜ!バカになる準備はできてるか!」と、熱い言葉を並べオーディエンスを煽った。

ピースフルな空気の「不完全Beautyfool Days」で場内をさらに明るくすると、ライヴでの披露は久しぶりとなる「Boom Boom Neat」へ。レトロな空気を持つこの曲ではChiyuがサックスを披露。続いて演奏された「MISSING」のカップリング「Rolling!!」では、「さあ、みんな!運動会だ!肩組んで回れ!」と武瑠が煽り、フロアはモッシュの嵐に。もみくちゃになって笑顔でクルクル回るオーディエンスの姿にメンバーも満足そうな表情を見せた。
武瑠が気持ち良さそうに寝っ転がりながら歌った「Crazy Bunny Coaster」、オーディエンスの合唱が見事だった「39GalaxyZ」と、SuGのカラフルでポップな魅力を全開にしてライヴを終えると5人はじっくりとステージを見回してステージを後にした。
活動休止期間を経てバンド力のさらなる向上を見せたSuG。ハイテンションに自由に駆けていく姿はとても爽快で、SuGの凛とした強さを感じられたライヴだった。

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二番目に登場したのはvistlip。ダンサブルなSEと共に幕が開くと、曲に合わせたストロボの強烈な点滅が視界を攻めてくる。煌々と光るバックライトを合図にメンバーが登場。1曲目は「Recipe」だ。メンバーが軽やかにステージを動き回ると、オーディエンスも体を揺らして応える。
「THEATER OF ENVY」のイントロが鳴ると感嘆の声が漏れた。久しぶりのお披露目となったこの曲は瑠伊のベースが非常に秀逸なアプローチを仕掛けてくる。ゴリッとしたサウンドに乗る繊細なメロディとしなやかな智の声。vistlipの持ち味を上手く見せつけた。

Yuhの踊るようなギターの音色で惹きつけた「Dead Cherry」のあと、MCを挟み智が告げた曲名は「CLASSIC OPERA」。意外性の高いセレクトに歓声が上がった。イベントライヴで避けがちなバラードも彼らは特段気にすることなくセットリストに組み込んでくる。胸の奥に沁み込んでくるベースと繊細なYuhのギターの音色、そしてメンバーを順々に照らすトップライトの光がとても美しかった。

重いギターと海のシャウトでダークな色を見せた「aim」。青い空間にピンクの光が差す空間演出がなんとも妖しげで記憶に残る。続く「深海魚の夢は所詮、」、「HEART ch.」でも攻撃の手を休めることはなかった。オーディエンスを煽る智の目も攻撃的で、弦楽器陣も前に迫り出してガンガン煽っていく。
「最後はこの曲で俺たちの愛を確かめ合おうよ」と智。ラストは「GLOSTER IMAGE」だ。最後まで激しく攻め込み、渦のような熱気を残しライヴは終演した。

やんちゃな笑顔でパワフルなリズムを生み出すTohya、太く情感的な音で魅せる瑠伊、重たい音とメガネ越しに光る鋭い目で焚きつける海、テクニカルなフレーズをさらっと弾きこなす職人のYuh。楽器陣の作り上げる骨太なサウンドに独特の色を乗せていく智。この5人の絶妙なバランス感と彼らの特徴である独特の浮遊感。vistlipのステージは本当に癖になる。

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