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Chanty

取材/文:なるまゆか  写真:張 尹澈 (ARKSHIP)   公開日:2014.09.25

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Chanty 1st anniversary oneman 『Chantyの世界へようこそ』
2014.9.16@TSUTAYA O−WEST

9月16日、Chantyの活動1周年を記念したワンマンライヴが、TSUTAYA O−WESTにて開催された。

 彼らが1周年記念ワンマンの1曲目に選んだのは、ファンからChantyの色のイメージを募って歌詞を書いたという「奏色」。白い幕に覆われたステージで、シルエットのみで魅せていく。ステージ上方に設置されたミラーボールの光が幕にキラキラと映り視覚を楽しませると、2曲目「フライト」のイントロで一気に幕が開いた。そこに現れたのはカラフルな新衣装に身を包んだ5人。真っ白な衣装で「これからどんな色にでもなれる」という強い可能性を体現してきたChantyに色が付いた。1色ではなく複数の色。これまでのイメージを一新したその姿は、Chantyがこれから向かっていく2年目への強い決意の表れだ。

 クセのあるベースがかっこいい「ALIVE」と赤と紫の光の演出が巧みだった「君と罰」で、その強い決意が音からも伝わってきた。
一筋縄ではいかないサウンドに乗ってシアトリカルに魅せる芥、伸びやかさと繊細さを持ち合わせた絶妙なギタープレイを見せるshia.と千歳。縦横無尽にステージを動き回りながらもビシビシと体の奥を抉ってくる野中拓のベースとテクニカルながら安定感のある成人のドラム。5人の音の結びつきは1年という活動期間を経てより強靭なものとなっており、これからの大いなる飛躍を予感させた。

 「ソラヨミ」、「ひどいかお」、「monorium」とオーディエンスを跳ねさせると、ゲストキーボーディストのNaokiが登場し、「とある星空の下」、「天翔る」をピアノアレンジで披露。Chantyの音力が発揮されるバラードにしなやかな鍵盤の音が彩りを加え、ワンマンならではの仕上がりに。
ギターを弾きながら目を瞑って天を仰ぐ千歳。そんな千歳を見ながら優しい表情を見せるshia.。そんな2人の何気ない仕草もとても印象的だった。

12月にリリースとなる新曲「おとなりさん」も、この日初披露された。ワンマン故の緊張からか、前半戦でどこか感じた固さが一気に取れたのがこの曲だった。キャッチーなメロディが耳に残るノリのいい曲で、新曲とは思えない盛り上がり。
影アナでここから激しいセットリストになる旨が告げられると、その言葉通り、「「C」」、「ミスアンバランス」、「衝動的少女」と一気に攻め立てた。追いかけっこのようにグルグルとステージを動き回り、煽りゾーンでは5人全員で思いっきり声を出す。オーディエンスもモッシュにヘドバンに手拍子に、思い思いに暴れ倒し、激しいChantyを楽しんだ。

 shia.、野中拓、成人、千歳と順番に声を出し、オーディエンスを盛り上げた「やんなっちゃう」の後、千歳と芥がこの1年間の想いとファンへの感謝を告げると、「終わりの始まり」へ。
活動開始から1年が経過しO-WESTというひとつの目標の舞台に立ったChantyだが、目標といえどもここはあくまでも通過ポイント。次のポイントへの船出を祝うように、Chantyの象徴である「終わりの始まり」をフロアに響かせ、本編は終了した。

 アンコール。スクリーンが降り、12月のシングルリリース、来年4月の1stアルバムリリース、そして初のワンマンツアーと、盛り沢山の嬉しいニュースが告知されると、歓声のなか Tシャツ姿で5人が登場。「本編でChantyの曲は出し尽くしてしまったのでアンコールは遊ぼうかな」と「アンパンマン体操」と「にゃこのテーマ」を披露した。バンドアレンジの「アンパンマンは君さ~♪」も、「にゃこのテーマ」で、みんなで「にゃーにゃー」騒ぐという独特の空気もとてもユーモアに満ちていて、笑顔溢れるアンコールとなった。

「また会いましょう!」と芥が告げ、5人がステージを去るとスクリーンにエンドロールが流れた。この日のセッティング風景からライヴ本編までを見事に編集した映像にオーディエンスは釘付け。実はこのとき2階席でメンバーも映像を見ていたのだが、フロアにいるオーディエンスと同じようにテンション高くキラキラした笑顔を見せていた。

「この1年活動して、いつか来る終わりまでにみんなをもっと素敵な場所に連れていきたい。そんな気持ちが芽生えました。そう思わせてくれたみんなに感謝します」というMCでの芥の言葉と、【いつも悲しみだらけのこの街で答えをくれたのはあなたでした】という「フライト」の歌詞、そしてオーディエンスの顔を見渡しながらとびっきりの笑顔を見せる5人の姿から、Chantyに光を与えているのは彼らの周りにいる一人ひとりの想いであることが伝わってきた。
一癖も二癖もあるChantyは万人受けするタイプのバンドではなく、彼らが伝えたいものは少し複雑で、受け取ることは簡単ではないかもしれない。しかし一度触れると離れられなくなる中毒性の高いバンドであることも紛れもない事実。真っ白だったChantyに色が付いたのは、そんなChantyに触れ、想いに共感した人々が放つ光に照らされたからではないだろうか。
たくさんの光を浴びて様々な色合いを見せるようになった彼らが2年目にどのような進化を遂げるのか、色とりどりになったChantyの世界は際限なく広がっている。

Chanty 1st anniversary oneman 『Chantyの世界へようこそ』
2014.9.16@TSUTAYA O−WEST  セットリスト
1.奏色
2.フライト
3.ALIVE
4.君と罰
5.ソラヨミ
6.ひどいかお
7.monorium
8.とある星空の下
9.天翔る
10.おとなりさん
11.「C」
12.ミスアンバランス
13.衝動的少女
14.やんなっちゃう
15.終わりの始まり

EN1.アンパンマン体操
EN2.にゃこのテーマ