LIVE REPORT

DaizyStripper

取材/文:なるまゆか   公開日:2014.12.22

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ONE-MAN TOUR "Winter Box Disorder"
2014.12.15@TSUTAYA O-EAST

昨年末より活動休止に入っていたまゆの復帰ツアーとなった「ONE-MAN TOUR “Winter Box Disorder”」の追加公演が12月15日、TSUTAYA O-EASTにて行われた。

客電が落ち、1曲目「Adam」のイントロが鳴ると、ステージを覆う黒い幕に青い光が差した。そのままの状態でサビまで進むとゆっくりと幕がオープン。すると、そこには真っ黒なマントを身に纏ったメンバーの姿が。ステージ後方の高いステージに立ちスクリーンに映し出された翼と一体となった夕霧は、完全復活を果たし5人の完全体として羽ばたき始めたDaizyStripperの象徴となった。

マントを脱ぎ捨て始まった「G.Z.S.K.K」。激しくスモークが噴き上がると、それを合図に激しいDaizyStripperが顔を見せた。この1年でパワーアップし大きな進化を遂げた5人は、ガンガン煽りながら現在進行形のDaizyStripperを見せつけていく。
体の奥底を抉るようなReiのベースが印象的な「マネキン」でさらに攻めると、「体力がゼロになるまで暴れて行け!」と「Zero Crysis」へ。激しく暴れながらも笑顔を見せる5人。その笑顔は、5人で音を奏でる楽しさと嬉しさに満ち溢れていてグッと心を掴まれた。

「完全復活しました!改めまして、5人のDaizyStripperです!」
夕霧が高らかに宣言すると、復活を遂げたまゆを紹介。まゆが「ただいま!」と投げかけるとフロアからは「おかえりー!」と大きな声が返ってきた。
「今日は最後まで、俺、メチャクチャ楽しむから!お前らも楽しんで行けよ!」
まゆが煽ると、オーディエンスの声はさらにさらに大きくなった。

オーディエンスの歌声が美しかった「Seaside Avenue」に続いたのはハッピーなサウンドが心地良い「Sunday Driver」。イントロのギターリフを聴いた瞬間、無性に「おかえり」という気持ちになった。というのも、3rdアルバム『BLESS』リリース時にまゆが一番気に入っているポイントとして挙げていたのがこのギターリフで、まゆを象徴するサウンドという印象があるからだ。楽しそうに笑いながらギターを弾くまゆの姿は、見ていてとても温かくなれる。

「QUALTIER LATIN」、「色彩ヴィヴィッド」、「aquarium」と色とりどりに魅せると、風弥を残し4人はステージを後にした。風弥がドラムセットの横に設置されたグランドピアノに移動すると、星が流れる映像をバックにピアノソロを披露。風弥の指先から溢れる凛とした音に聴き惚れていると、静かに夕霧が姿を現した。始まったのは「深海」。夕霧の沁み入る声に手を引かれ、DaizyStripperの世界に深く沈んだ。

「5×STARZ」の「12345」の歌詞に合わせて5色のレーザーがフロアを染め上げると、「STARGAZER」、「リリカルナイト」と続き、終盤の攻撃ゾーンへ突入。
圧巻だったのは「BLACK DROPPer」。夕霧からマイクを渡されたまゆが、「まだです。全然です。もっともっと!」と焚きつけると、続くなおも楽器を置いてマイクを持ち、水を撒き散らしながらオーディエンスを激しく煽る。Reiも2人に負けじとステージを縦横無尽に動き回り、これでもかというくらい暴れ倒した。
途中、夕霧が風弥のもとに行くとそのままポジションチェンジ。夕霧に代わり前に出てきた風弥は、ピアノソロで見せた繊細な姿から一変、「もっと!まゆに聴こえるようにもっと声出せ!」と厳つい声で扇動。そんな超攻撃型の彼らに応えるクレイジーなオーディエンスの姿は、見ていて実に爽快だった。

猛攻を終えると本編ラスト「decade」へ。向かい合って弾きながらキラキラの笑顔を見せるまゆとなお。Reiとまゆがオデコをコツンとぶつけ合ったり、風弥のもとにまゆがかけ寄ってアイコンタクトを交わしたり、歌う夕霧の足元に座って夕霧の足に頭をくっつけて甘えるまゆの姿があったり。そんなふうにかわいくじゃれ合う5人の姿に、「やっぱり5人がいい」と何度も思わされた。
このツアーの主役は間違いなくまゆ。「decade」以外にもこの日はまゆと他メンバーの絡みがとても多く、オーディエンスのまゆを呼ぶ声もいつも以上に大きかった。終始、全員でまゆの復帰をお祝いしているような、まゆへの愛に溢れた幸せな空間となった。

アンコール。この日初披露となった、新曲「ARREST」のMVでオーディエンスを喜ばせると、メンバーがステージに登場。この日のライヴは5人バージョンの「G.Z.S.K.K」のMV撮影も兼ねており、2回目となる「G.Z.S.K.K」を披露。本編よりさらに熱い5人の現在進行形を見せつけると、勢いそのままに「ARREST」、「キューソネコカミ」と飛ばし、「STAY GOLD」へ。
演奏が終わると5人で手を繋ぎ、センターに立ったまゆの掛け声を合図に全員でジャンプ。これでもかというくらい最高の笑顔を見せて、ステージを後にした。

オーディエンスの声で再び呼び戻された5人がダブルアンコールに選んだのは「Shooting Star」。完全復活を果たし、「過去は捨てるものじゃなくて 今日の自分を輝かせる光」という歌詞を見事に体現している彼らに相応しいこの曲。曲の前に夕霧が、「お前たちが俺たちの光に、俺たちがお前たちの光になれるように」と想いを告げたのだが、オーディエンスの「Stab in the Light!!」の合唱は、まさしく彼らを照らす光であった。

4人での活動期間は、夕霧、なお、まゆ、Rei、風弥、それぞれに大きな成長をもたらした。なかでも1人でDaizyStripperのギターを背負ってきたなおは誰よりも大きな成長を遂げていたように思う。下手ギターらしくない下手ギター。それが彼のずっと目指していた姿で、激しく暴れ回ることを信条としていたわけだが、上手ギターに移行したことで、動き回るだけでなく、奥底にある感情を音で曝け出す、エモーショナルに魅せるギタリストになっていた。
一方、活動休止期間中、アメリカで武者修行をしていたまゆは、技術的なことを学ぶだけでなく、音楽の持つ力を、より一層強く感じるようになったという。離れて客観的にDaizyStripperを見ることでギタリストとしての自分の在り方も新たに見えてきたのだろう。活動休止前よりも視野が広くなり、自由さが増したように思う。
DaizyStripperのツインギターは本当に強くなった。1人になることで得た新しいパワーは、2つ重なると何倍にも何十倍にも何百倍にも大きくなって、これからのDaizyStripperを引っ張っていく強力な武器となったのだ。

夕霧はこの日、こんな言葉を残した。
「ここに来るまでたくさんの困難を乗り越えてきた。バンドとしてのどん底も味わってきた。でも、今、こうやって復活して、5人でここに立ってる。どんなことがあっても諦めなければ夢は叶うって俺たちが証明してやるよ!」

苦しみを乗り越え手に入れた“現在”、5人で見る夢の続きはきっと光に溢れた色鮮やかな未来に違いない。羽ばたき始めた彼らのこれからに、期待が膨らむばかりだ。

ONE-MAN TOUR “Winter Box Disorder” 2014.12.15@TSUTAYA O-EAST セットリスト
1.Adam
2.G.Z.S.K.K
3.マネキン
4.Zero Crysis
5.Seaside Avenue
6.Sunday Driver
7.QUALTIER LATIN
8.色彩ヴィヴィッド
9.aquarium
10.風弥ピアノソロ&「深海」(風弥&夕霧)
11.5×STARZ
12.STARGAZER
13.リリカルナイト
14.Screaming Husky
15.GIRL HUNT
16.BLACK DROPPer
17.decade

EN1. G.Z.S.K.K
EN2.ARREST
EN3.キューソネコカミ
EN4.STAY GOLD

WEN1.Shooting Star