LIVE REPORT

MERRY

取材/文:なるまゆか 写真 / 中村卓   公開日:2011.11.18

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MERRY 10th Anniversary NEW LEGEND OF HIGH COLOR「6DAYS」
2011.11.7.8.9.11.12.13@恵比寿LIQUIDROOM

2001年に産声を上げたMERRYが10歳の誕生日を迎えた2011年11月7日。MERRY 10th Anniversary NEW LEGEND OF HIGH COLOR「6DAYS」の幕が開けた。このライヴはこれまでにリリースされたアルバムを各日のテーマに据えたMERRYの10年を一気に網羅できるスペ シャルなライヴ。MUSICSHELFではこの貴重な6日間、すべてのライヴレポートをお送りします。

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まず、MERRYの誕生日でもある初日はファーストアルバム『現代ストイック』。開演前のフロアにはMERRYの楽曲が流れ、ライヴ前から思い思い に曲を楽しむファンの姿があった。客電が落ち、スクリーンに映し出された時間の経過を表すような時計の針、そしてそれぞれの時代の5人のアーティスト写真に歓声が上がる。
ネロの気合いの籠ったカウントでライヴがスタート。黒いスーツに身を固め、濃いアイラインに当時のMERRYを思い出す。「六本 木ジャジー喫茶」から「黄昏レストラン」、そして「頭がザクロ」から一気に激しさを増し、オーディエンスとの濃厚な一体感を生み出していく。テツの妖しくうねるベースで始まった「Ve-doro」で見せたグロさやエグさが初期のMERRYを象徴していて、マニアックすぎる音の集合体に彼らの原点を感じた。

「ビニ本2丁目八千代館」ではすべての照明が消え、天上からぶら下がる白熱灯が1つ。ゆらゆらとガラの周りを浮遊するライト、時折そのライトを手に取り顔に近づけて遊ぶガラがとても怪しく、唯一無二の存在感を漂わせていた。この演出はMERRYにしかできない、そう思えるほどに独特の匂いがした。
前半に見せたマニアックな“エログロ”、そして「チック・タック」からの歌モノゾーンで見せた“哀愁”、MERRYの持つオリジナリティーがしっかりと詰め込まれていた本編。昔の曲をとことんマニアックに、今のMERRYが演奏する。跳ねるように叩くネロのドラム、クールな表情ながらも熱の籠ったテツのベー ス、ステージをグルグルと動き回り汗を振り乱しながら渾身の力を込めて奏でられた結生、健一のギター、そして、ガラの体の奥底から振り絞られた声も、すべてにMERRYがMERRYであり続けたこの10年の歳月が染み込んでいるように思えた。

アンコールでは「-choral-」をSEにメンバーが登場。「finale」、「夜光」、「不均衡キネマ」、「絶望」、「消毒」、と最新 アルバム『Beautiful Freaks』の楽曲を披露。『現代ストイック』の曲が聴けるなら、と久しぶりにMERRYのライヴに来たファンも少なからずいただろう。そんな彼らをも巻き込み、まるで第二幕が始まったかのように、再度熱く盛り上がったのが何より素晴らしく、現在のMERRYを自信たっぷりに提示した彼らの強さに感動した。
「消毒」を終え、一旦捌けたメンバーが再度ステージに登場すると、ガラの手には半紙。そしてポケットから硯、墨汁、筆を取り出し、習字タイムを披露。そしてスペシャルアンコールとして演奏されたのは「愛国行進曲」。拡声器で「今こそ日本に革命を!」と絶叫すると、5人の熱が一気にステージを駆け抜け、それに負けじとフロアも汗ほとばしる灼熱地獄。楽しそうに笑うオーディエンスのキラキラとした笑顔がMERRYへの愛情を表していた。過去と現在が上手く混ざり合って、マニアックすぎて最高に楽しい。そんな感想を覚えた初日は、まだまだ続くこのお祭りへの期待が高まったライヴだった。

11/7(MON)Vol.1 ~「現代ストイック」
1. 六本木ジャジー喫茶
2. 黄昏レストラン
3. 頭がザクロ
4. Ve-doro
5. ビニ本2丁目八千代館
6. ドラマティック・チルドレン
7. ピンク色の青春
8. チック・タック
9. 路地裏哀歌
10. 東京テレホン
11. ブルージーナイト
12. やさしさ・キッド
13. イエローガール
14. バイオレットハレンチ
15. 陽の当たらない場所

SE -choral-
EN1. finale
EN2. 夜光
EN3. 不均衡キネマ
EN4. 絶望
EN5. 消毒

SPECIAL ENCORE 愛国行進曲

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