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カメレオ

取材/文:なるまゆか 写真 / 西槇太一   公開日:2012.10.04

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FIRST ONEMAN TOUR 2012 「ググれっ!」~ログイン編~
9月28日@渋谷WWW

カメレオのワンマンライヴ、「FIRST ONEMAN TOUR 2012 「ググれっ!」~ログイン編~」が9月28日、渋谷WWWで行われた。結成から8ヶ月。順調にバンドを成長させている彼らが挑んだ初の東名阪ワンマンツアー。地方でのワンマンライヴを経て東京でどんなステージを見せてくれるのか非常に楽しみにしていたわけだが、想像以上のテンションでワンマンならではの個性的すぎるステージを見せてくれた。

暗転すると、オーディエンスが身に付けた、ライヴグッズである光るツノやリングがキラキラと煌めいて鮮やかに会場を彩った。SEに合わせてTakeshi、Kouichiのリズム隊、Daisuke、Takashiのギター隊、そしてヴォーカルHIKARU.と順番に登場。定位置につき楽器を持つかと思いきや、全員がマイクを持ちステージに一列に並ぶと「変幻×自在+連鎖反応=∞」を披露。バックにはピンクアフロヘアのダンサーを従え、いきなりのその光景に度肝を抜かれた。さすがカメレオ。こちらの予想と想像の遥か上を行くバンドだ。
「ニート姫」でHIKARU.が「咲いて!もっと咲いて!お花畑を見せて!」と煽るとオーディエンスは盛大に咲き乱れ、勢いよく頭を振る。メンバーはポテトチップスをフロアに投げて配りながらステージを動き回る。この曲ではお決まりの光景だ。ステージとフロアを繋ぐ笑顔の連鎖反応がとても印象的。この日はコンピレーションアルバム『CRUSH!3-90’s V-Rock best hit cover LOVE songs-』でカヴァーした「ズルい女」も披露。カメレオにとても似合っているこの曲はセットリストに混ざっても何ら違和感がない。「俺らのメッセージを受け止めてくれ!」という一言で始まった「検索結果0」。印象的だったのはDaisukeの表情だ。痛みに顔を歪めているような表情が曲の持つ陰鬱な空気を見事に体現していたように思う。

全身をフルに使って表情豊かにドラムを叩くTakeshi。前にせり出しアクの強い重低音を響かせるKouichi。Daisukeはエモーショナルなギターをかき鳴らしながら叫び、Takashiはキレのある動きを見せながらきれいなコーラスを響かせた。HIKARU.も様々な声色を使い分けながらオーディエンスを煽り、声を届けていく。アンコールを含め全18曲。全力で、これでもかとカメレオを見せつけていった。
途中、サイコロを使ってトークタイムを繰り広げたり、アンコール、「愛と憎しみは紙一重」では9月に誕生日を迎えたTakashiがヴォーカルを取ったり、2700の「右ひじ左ひじ交互に見て」を全員でカヴァーしてみたり、Daisukeのギターの弦が切れるというトラブル時にはアドリブで黒ひげ危機一髪を使ってゲームタイムを開催したりと、とことん自由に楽しむ彼ら。
カメレオは、楽曲だけに限らず「おもしろい」と思ったことは積極的に取り入れ、どうやったらみんなが楽しんでくれるかを常に模索しているバンドだ。もしかしたらそれが稚拙に見えたり、内輪ノリで騒いでいるだけに見えるかもしれないが、これらは彼らのチャレンジ精神の賜物であり、傍から見てくだらないと思ってしまうようなことにも一生懸命に取り組む様は、とても逞しく目に映る。スタイリッシュにキメるだけじゃない。貪欲に楽しさとオリジナリティを追求していくスタイルは「シーンの隙間を狙っていきたい」という彼らの言葉通り、何ともカメレオらしい在り方だ。

「今までのバンドとは何か違う」常にそう思わせてくれる彼らへの期待値は高い。来年1/13(日)に新宿BLAZEにて行われる、1周年記念ワンマンライヴ「みなさんのおかげでしたっ!」で、今回のライヴとはまた違うカメレオの魅力が生まれていることを心底楽しみにしている。カメレオがシーンを動かす日はそう遠くはない。

FIRST ONEMAN TOUR 2012 「ググれっ!」~ログイン編~
9月28日@渋谷WWW セットリスト

~SE~
1.変幻×自在+連鎖反応=∞
2.ニート姫
3.嫌な奴ね、アンタ
4.ズルい女
5.嘘も100回言えば真実
6.検索結果0
7.思考は常にマイナス
8.バカ…バカ…バカ…
9.代償を支払い文明を買う
10.擬似コミュニケーション
11.オセロゲーム
12.養え、己を
13.21世紀マン
14.捏造ピエロ

EN
1.愛と憎しみは紙一重(Takashi vocal)
2.右肘左肘交互に見て(2700カヴァー)
3.関係ナイ
4.How much?