SPECIAL

特集 hide Tribute

取材/文:なるまゆか   公開日:2013.07.05

SPECIAL > 特集 hide Tribute  (1/3)

hideというアーティストが音楽シーンにどれほどの影響を与えたか、V-SHELFの読者なら多くを語らずとも既知の事実であろう。hideがこの世を去った1998年5月2日。あの日から15年という時が経過した今なおhideは多くの人に影響を与え続けている。

90年代に聴いていた世代はもちろん、リアルタイムでX JAPANやhideを知らない若い世代でも、きっと、好きなバンドマンの憧れの存在としてhideの名前や音楽に触れる機会はあっただろう。
「hideさんに憧れてヴィジュアル系バンドを始めました!」
このセリフは、本当に多くのバンドマンから聞いたことがある。それほど、現在のヴィジュアルシーンを支えている多くのバンドマンにとって、hideはヒーローなのだ。

X JAPANというバンドの、バンドとしての存在感は言うまでもないが、それだけではなく殊にhideの奇抜な衣装にメイク、ステージやMVでの過激な演出は、観客の度肝を抜き、新鮮なものとしてたくさんのオーディエンスを楽しませていた。見るたびに違う格好をして、見るたびに新しいパフォーマンスを見せてくれるhideは、キッズたちにとってとても刺激的な存在だった。

「次はどうしたらみんなが驚くかな?」
「次はどうしたらみんなが喜んでくれるかな?」
ファッションにしても、ヘアメイクにしても、好奇心旺盛に、貪欲に、hideは楽しみながら自分の頭の中に広がる想像や妄想をどんどん形にしていった。

hideの「見ている人を驚かせたい、楽しませたい」というスタイルに多くの人が惹きつけられた。
楽曲はもちろんのこと、視覚的にも刺激を与えることを信条にしていたhideの“イズム”がヴィジュアル系という、音楽のみに留まるジャンルではないカテゴリーを生み出し、アーティストhideのスタイルは今のヴィジュアル系の根幹となったのだ。

hideがこの世を去ってから1年後の1999年5月、『hide TRIBUTE SPIRITS』がリリースされた。
LUNA SEA、BUCK-TICK、GLAY、清春、SIHM SHADEなどhideに縁のある、錚々たるメンバーが名を連ねたこのトリビュートアルバムには、hideによって見出されたZEPPET STOREやTRANSTIC NERVE、SHAMEも参加。オリコンウィークリーチャートで1位を獲得、トリビュートアルバム史上初のミリオンヒットを記録。数字だけで推し量れるわけではないが、hideの影響力の大きさはここからも見て取れる。

今年1月に始動した、“hide ROCKET DIVE 2013-14”(2013年のソロ活動20周年と2014年の生誕50周年を記念したプロジェクト)。
このプロジェクトの一環として、『hide TRIBUTE SPIRITS』のシリーズ化が発表され、第1弾『hide TRIBUTE Ⅱ -Visual SPIRITS-』、『hide TRIBUTE Ⅲ -Visual SPIRITS-』のリリースと参加バンドが明らかになった。現在のヴィジュアルシーンを担う精鋭が名を連ねた2作品だ。

前のページ (1/3) 次のページ