SPECIAL

DIV

公開日:2014.04.11

SPECIAL > DIV  (5/8)

取材/文:なるまゆか

バンド結成2周年を迎えたDIVのニューシングル「漂流彼女」が5月7日にリリースとなる。
タイトル曲「漂流彼女」はその名の通りふわふわとしたサウンドと独特な歌詞の世界が聴き手の心をギュッと掴む秀逸作。カップリングには、人間の個性をカクテルの色に例えた「Cocktail Color」、CHISA、将吾、ちょびの3ヴォーカルという異色作「hungry soul」が収録。どちらも多彩な才能が発揮されている。
ニューシングルのこと、そして5月10日に控えた「DIV 2nd Anniversary LIVE」について4人に話を訊いた。

「より楽しく、より自由に」

―― 「漂流彼女」というタイトル、とてもインパクトがありました。

CHISA:そうですね。このタイトルは僕が付けたんですけど、見た人、聞いた人が引っかかるようなタイトルにしたくて、タイトルを先に決めて歌詞を書きました。サウンドから浮遊感っていうテーマが生まれたので、そこからの漂流ですね。

―― サウンドから漂っている感じが伝わってきました。水の中をふわふわ浮いているような、無重力の中で浮いているような。

CHISA:まさしくそこに合わせた言葉選びです。今回のリリースは2周年の節目のタイミングなんですけど、そういう意識はあまりなくて。DIVのこれからを見据えて生まれた曲です。2月に出した2枚のシングルがバンドサウンド押しの楽曲だったので、今回はそれとは違ったデジタル要素の強いものにしたくて。カップリングも含め、ライヴを意識した、ライヴでギミックになるような曲を作りたかったんです。

―― CHISAさんは、こういう恋愛をテーマにした曲は、今まであまり書いてこなかったと思うんですけど。

CHISA:そうですね。ラブソングを何故避けてきたのかというと、自分があまり共感できないというか、世の中にたくさんラブソングは溢れているけど、果たしてそれを聴いている人たちは本当にそういう恋愛をしているのかなっていう疑問があったんです。愛してくれる人もいないのに幸せなラブソングを聴いても苦しいだけじゃないかなって。

―― なるほど。

CHISA:幸せそうな歌が街で流れて、その曲の宣伝看板があって、そんな中でひとりぼっちだったら漂流しているような気分になっちゃうと思うんです。置いてけぼりみたいな。もしかしたら現実から逃れたくて、歌の中にある幸せに自分を投影しようとするかもしれないけど、でもそうじゃなくて、きっと自分に合った曲があると思うからそれを探そうよっていう結末になっています。

―― 主人公の女の子は諦めていないけど…

CHISA:自分からは積極的に行けないんです。何とかしたいんだけど、どうしたらいいのかわからない、それが漂っている状態なのかなと思うんですよ。どうしたらいいかわからなくて仕方なく流れに身を任せて漂っている。自分の意志とは別に。

ちょび:この歌詞、読んだとき衝撃だったんです。すごくやるせない気分になって、ズシッと来たというか。第三者の目線でこんなに上手く表現できるってすごい。

将吾:俺はこういう歌詞の女の子は嫌い。

―― ズバッときましたね(笑)。

将吾:自分で行動しない人ってイライラする。この歌詞はとにかくエグくて、そのエグさがおもしろさなんだろうけど、俺はこういう女の子は嫌いです。

―― 二回目(笑)。サウンドはどうでしょう?

将吾:サウンドは今まで開けてなかった引き出しの中をチラ見せしたというか、他のヴィジュアル系バンドがあまりやってない音を出してます。やれるもんならやってみろじゃないですけど、ちょっと挑発気味な音をしてますね。

ちょび:今までのDIVにはない曲調で、雰囲気を全面に押し出した曲なのですごく新鮮な感じがして、漂流って聞いてまずは水の中をイメージしたんですけど、水のイメージだけじゃなくて宇宙を漂流してるイメージもあるんですよね。イントロのピコピコしてる音は宇宙をイメージしてます。

satoshi:宇宙っぽい雰囲気と浮遊感が肝なのでドラムはあえてソリッドに叩いてます。焦点がブレないようにフレーズを作りましたね。俺もこういう子は好きじゃないです。なんか悲劇のヒロインみたいに“可哀想な私”に酔っているような感じが苦手。

CHISA:僕も決してこういう子が好きなわけじゃないよ(笑)。でもこうやって踏み出せずに悩んでいる子って多いと思うし、そういう子たちに響けばいいなって思いますね。そういう子たちの気持ちにリンクする曲を作ってあげたかったので、拠り所になればいいな。

前のページ (5/8) 次のページ